2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧
新制度論の理解を深めるために,標記の本を読了した。 日英の官僚制改革の比較分析を行っており,方法論として新制度論を援用している。 本書の冒頭で提示されている新制度論の分析枠組みは,Schmidt(2010)による合理的選択制度論,歴史的制度論,社会学的…
もしよろしければ,どうぞ。 以下のとおり公開研究会を開催いたしますので、ご案内いたします。■日時 平成30年2月2日(金)14:00~17:00■場所 RIHE授業研究開発室 ■テーマ 「可視化」「数量化」される大学を再考する:東洋経済新報社『大学四季報』を活用し…
標記の本を読了した。 家族とその周囲の人が少しずつ秘密を持ちながら,上手に展開される。 舞台は神奈川県の横須賀。気持ちの良い情景が思い浮かぶ。行ったことないけど。 [asin:B01H13QE8K:detail]
年明けくらいに鑑賞した。 本当は,年明け前に見るとよかったかもしれない。癒された。 あほみたいな感想だが,ニューヨークっていいな~と思った。★★★★☆ニューイヤーズ・イブ [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2012/11/07メディア: D…
話題作を読了した。 本書で述べられていることは,ぼくなりに解釈すると, (1)既存の経済システムに新しいサブシステムが登場しつつある (2)新旧の経済システムには,共通点がある (3)新しいサブシステムは,既存の経済システムと併存可能である の3点…
標記の本を読了した。 本書では政治学を素材に因果推論の基礎基本が解説されているが,政治学に全く関係のない分野の人が読んでも勉強になるよう設計されている。 とりわけ, 第4章 推論としての記述 第5章 共変関係を探る:違いを知るとはどういうことか 第…
標記の本を読了した。 本書はアメリカに留学し,アメリカで研究を行っている筆者が,新自由主義的な公教育を批判し,日本への警鐘を鳴らすものである。 取り上げられているのは,1980年代,『危機に立つ国家』以来のアメリカにおける新自由主義的教育改革が…
標記の本を読了した。 本書は,「専門性開発を支援する目的で、教師(を目指す者)を教えたりコーチングしたりするすべての者」(p.20),すなわち教師教育者をめぐる先行研究レビューであり,国際比較研究である。 レビューは,教師教育者の(1)専門職とし…
標記の本を読了した。 複数の登場人物と場面が,パラレルに展開していく技術を用いた作品。 恩田陸作品を久々に読んだが面白かった。 第41版とあったので,めちゃくちゃ売れているのだろう。ドミノ (角川文庫)作者: 恩田陸出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書…
標記の本を読了した。かなりの名作である。本書では,代表的な詭弁と,その対象法が書かれている。 たとえば,大学においてよく聞く詭弁が,「aを認めてしまったら,Aも認めらなければならなくなる。だからaも認められない」というものである。 しかしながら…
標記の本を読了した。 本書で取り扱っているのは野球のデータであり,分析手法としては,相関分析,統計的仮説検定,分散分析,回帰分析をカバーしている。 中学生の頃,高校野球の防御率の計算等をしていた身としてはなじみやすい。 前半部分に,データ分析…
標記の本を読了した。 本書は,歴史学者であるクリストファー・ラッシュが『大衆の反逆』になぞらえて,民主主義を脅かしているのは大衆ではなくエリートであることを喝破したものである。 その分析視角として,社会移動と能力主義,コミュニタリアリズムと…
標記の本を読了した。 本書の要諦は,「はじめに」で全て語られていると言っていい。 アベノミクスの第三の矢である労働市場改革について,現状の整理,近年の政策の問題点,企業内人事への新たな提案がポイントとなっている。 中でも第3章では,非正規をな…
標記の本を読了した。 「トランプ王国」というのは,共和党の予備選でトランプが圧倒的勝利を収めた地域のことであり,基本的には地方であるという。 本書ではいくつもの論点が取り上げられているが,最大のものはトランプが支持された理由である。 トランプ…
標記の本を読了した。 政治によって間接的に操られる音楽団体の不気味さを描く。 山崎豊子作品定番の,「モデルは存在しない」(本当はある)。仮装集団 (新潮文庫 (や-5-8))作者: 山崎豊子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1975/09/20メディア: 文庫 クリッ…
ワーク・アズ・ライフ 「ワーク・アズ・ライフ」というのは落合陽一氏の造語である。 具体的には,人生のポートフォリオを時間によって組むのではなく,ストレスによって組むことを推奨する。 自分がストレスを感じるものは何なのか,あるいは感じないものは…
標記の本を読了した。 本書は,日本大学国際関係学部の学部長が学部を私物化し,専横的な運営を行ったことの告発本である。 もちろん,一方だけの主張を聞いて頭から鵜呑みにすることはできない。 しかし,大学組織では本書で書かれているようなことは十分起…
本書は,「若者の教育とキャリア形成に関する調査」( Youth Cohort Study of Japan 2007-2010, YCSJ)による,2007年4月1日現在で20歳の若者の5年間について量的・質的調査にもとづき,教育ないしキャリアの中での若者の移行と危機を描いたものである。 最…
1998年の紅白歌合戦の曲順は以下のとおりであった。 第49回(1998年)紅白歌合戦曲順表 この年,産休明けの安室奈美恵が泣きながら歌ったことを子どもながらよく覚えている。 周りの大人はそれを見て,「この子は,紅白が自分のためにあると勘違いしているん…
毎日違う自分になれるか,日々変われるかどうかということを考えているが,実際のところ毎日変わるのは難しい。 昨日より後退することもある。 しかし年単位,いや半年単位で考えれば,変われていると思う。 「毎日違う自分になろう」と考えているだけで,毎…
こちらも昨日に類似して,野村證券のアナリストの執筆である。 第2章では大学単体ではなく,学校法人をグループとして考えた財務戦略が述べられており,興味深い。 自分は大学単位で分析することが多いが,経営視点では法人単位の分析が重要である。本当は。…
標記の本を読了した。野村證券のアナリストが経営の観点からアメリカの財務を捉え,日本に紹介する翻訳書である。 基本的にはアメリカの理事会が経営判断をどう行うかについて,財務面から検討を重ねている。なので,投資に寄ったことも書いてある。 個人的…