松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

久米郁男(2013)『原因を推論する:政治分析方法論のすゝめ』(有斐閣)を読了

標記の本を読了した。
本書では政治学を素材に因果推論の基礎基本が解説されているが,政治学に全く関係のない分野の人が読んでも勉強になるよう設計されている。
とりわけ,

第4章 推論としての記述
第5章 共変関係を探る:違いを知るとはどういうことか
第6章 原因の時間的先行:因果関係の向きを問う
第7章 他の変数の統制:それは本当の原因ですか?
第8章 分析の単位、選択のバイアス,観察のユニバース

このあたりの章は,何度でも読み直したい。
折々に挿入される8つのコラムも含めて,平易であり,具体的であり,もっと早く読むべきであったと後悔している。

原因を推論する -- 政治分析方法論のすゝめ

原因を推論する -- 政治分析方法論のすゝめ