松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「早くスタートを切らなかったことを後悔している」-元ベルマーレ平塚のサッカー選手,武市憲資さんの言葉がすばらしい―

私はこの方のことを,正直全然知りませんでした。 中田英寿とも一緒にプレーしたことがあるようです。 以下のウェブサイトで言葉を拝見したのですが,logmi.jp 率直に言うと最初の方は「ふつうのことをおっしゃってるな~」と思いながら流し読みしていました…

「学習する組織」「学習する学校」は魅力的だが・・・・・・―高等教育評価論特講(高等教育評価の論理と実際):村澤昌崇先生の課題から―

◇講読文献 曽余田 浩史(2011)「第1章 「学校の有効性」をめぐる問題」佐古秀一・曽余田 浩史・武井敦史著『学校づくりの組織論』(学文社),pp.11-25. 曽余田 浩史(2011)「第2章 経営思想:組織論の展開から見た「学校の有効性」」佐古秀一・曽余田 浩…

広田照幸・吉田文・小林傳司・上山隆大・濱中敦子編『大学とコスト―誰がどう支えるのか』(岩波書店)を読了

標記の本を読了した。 国家の財政がひっ迫する中,一体だれが高等教育の費用を負担するのかという論点について,さまざまな視角から議論がなされている。 最も刺激的だったのは,矢野先生の論稿(『第6章 費用負担のミステリー―不可解ないくつかの事柄』)で…

教養教育の目的,カリキュラム,実施体制―大学教育論特講(内容と方法):佐藤万知先生の課題から―

◇購読文献 今回の購読文献は以下の4点である。①杉谷 祐美子(2011)「第1部 一般教育から教養教育へ 解説 混迷する教養教育と高校教育との接続関係」杉谷祐美子編『リーディングス日本の高等教育2 大学の学び―教育内容と方法』(玉川大学出版部),pp.12-19.…

ギアは意識して入れよう?

働き始めてから,少しずつ意識してギアを入れるようにしてきた。 自分は怠惰なので,「意識して」入れないとダメなのである。 「頑張っていればいつか自然にギアが入って何もかもうまくいく」というのは,本当であればそれがいいなあと思うが,そんなことは…

(お知らせ)阪神教協の課題研究会で事例報告を行います(2015.12.16)

阪神地区私立大学教職課程研究連絡協議会の2015年度第3回課題研究会で、以下のとおり事例報告を行います。 今年度の課程認定申請にかかわる事例を、というオファーをいただいていますが、阪神教協には大変お世話になっていますので、できるだけ加盟校のみな…

神戸マラソン2015を完走したわけだが……―「プリキュアおじさん」の衝撃―

走り終わった感想 1週間と少し前,神戸マラソンを完走した。 タイムは6時間34分くらいで,制限時間ぎりぎりであった。 ということで,6時間を切るという目標は達成できなかった。 また,1回も歩かないという目標も,達成できたとはいえない。 何度かトイレに…

勤務先が専任職員(既卒)を募集しています

もしよろしければご応募ください。神戸学院大学専任事務職員採用情報【2016年4月1日付採用】 shinnji28.hatenablog.com shinnji28.hatenablog.com

2015年10月の自己投資額

毎月報告している金額ですが,日付は「支払った日」です。 なので,必ずしもその行為をした日とイコールではないです。 たとえば今回は宿泊費を10/23でつけていますが,広大内の学士会館(一泊3,800円)の宿泊料を6泊分,いっきに払っています。◆総計 104,74…

競争的な資金配分は,過去の威信を一層強化する結果にしかならないかもしれない―高等教育目標論特講(大学と社会の接続):藤村正司先生の課題から―

◇講読文献 丸山文裕(2013)「2 高等教育への公財政支出の変容」広田照幸・吉田 文・小林傳司・上山隆大・濱中淳子編『大学とコスト―誰がどう支えるのか』(岩波書店),pp.49-76.大学とコスト――誰がどう支えるのか (シリーズ 大学 第3巻)作者: 阪本崇,丸山…

読了した文献(35)

◇坪山雄樹(2012)「脱連結の組織過程:既存研究の検討」『新潟大学経済論集』第92号,pp.273-287. ◇中本陵介・中原正樹(2015)「学生による学生支援(2)」『文部科学教育通信』NO.375,pp.28-30. ◇中本陵介・垂門伸幸(2015)「面談を通して把握した低単…

「報・連・相シンドローム」「みんな病」等​のさまざまな価値観―木下斉さんの影響―

木下斉さんというのは,町づくりの専門家である。 私の思考や価値観はさまざまな人の影響を受けているわけであるが,そのうちの一人である。 町づくりと大学は,実は非常に親和性がある。 このため,彼の意見というのは大変参考にしているところである。 い…

工程を減らすこと,スピード感,細かいこと​は気にしない,といったもろもろの業務上の​意識について。

業務を効率化するコツは,工程を減らすことにある 業務を効率化するコツは,工程を減らすことだ考えている。 人や組織が増えると効率性が下がるのは,その分コミュニケーションのための工程が増えてしまうからだ。 このため,自身の仕事では工程をバサバサ切…

教育関係者は〈社会〉を知らないという説は妥当なのだろうか-〈一般企業〉という幻想ー

大学ではこうだけど,それは社会では~ 一般企業ならこうだけど,大学では~ このような発言をしばしば聞くことがあるが,まったく意味がわからないというのが率直な感想である。 〈社会〉とは何か。 〈一般企業〉とは何か。 〈大学〉とは何か。 全て多様性…

(ご案内)大学行政管理学会第6回近畿地区研究会「障害を理由とする差別の解消の促進に関する法律」成立と大学における合理的配慮等の対応すべき事項を考える

標記の会の案内をいただきました。 いわゆる障がい者差別禁止法ですが,この合理的配慮についてはさまざまな場所でトピックになっていて,たとえば教職の分野でも話題になったことがあります。 具体的には,障がいがあることによって実習等の受け入れを断ら…

「単位制度」の何が,なぜ課題なのか―大学教育論特講(内容と方法):佐藤万知先生の課題から―

◇購読文献 今回の購読文献は以下の5点である。 ①寺崎昌男(1999)「Ⅲ 歴史の中の大学教育・教師・学位制度 4 単位制度少史」『大学教育の創造―歴史・システム・カリキュラム』(東信堂),pp.233-242. ②杉谷 祐美子(2011)「教育・学習活動を支える仕組みと…

「取材ノートから」『IDE現代の高等教育​』No.575から考える<学会>―「知識​生産」のためには,「開かれる」べきか,「​閉じられる」べきか―

「大衆化」する学会 ■IDE現代の高等教育 NO.575 2015年11月号(11月1日発行)「文系の危機」 - 出版物紹介 『IDE現代の高等教育』No.575を拝読した。 「取材ノートから」では,前号に引き続き松本美奈さんの<学会>に関する感想が掲載されている。 リ…

読了した文献(34)

◇金子元久(2013)「今後の高等教育研究のあり方とRIHEへの期待」『高等教育研究叢書』第124号,pp.1-10. ◇合田哲雄(2013)「行政サイドからの高等教育研究とRIHEへの期待」『高等教育研究叢書』第124号,pp.11-20. ◇有本 章(2013)「今後の高等教育研究と…

広島大学高等教育研究開発センター 第43回研究員集会「大学の統合・連携とガバナンス:地域分散,適正規模,機能分化の在り方を巡って」に参加

報告を作ってすっかり忘れていましたが、標記の会に参加しました。 こちらに参加していたため、久しぶりに勤務先の学祭に参加しませんでした……。 以下の記述は全て掲載の許可を得たものではありません。 問題があればご指摘ください。 日 時:2015年11月3日…

【注意喚起】「教職支援センター」等といった教職課程の全学統括組織に所属する専任教員は、「教職に関する科目」の専任教員としてはカウントできない

shinnji28.hatenablog.com 以前、中教審答申の素案の解説記事を書きましたが、特に気にかかるのは以下の箇所です。 ③統括組織の設置 ・全学的に教職課程を統括する組織の設置を努力義務化する ・統括組織が担当者にFDを実施するなどして、教職課程の科目であ…

自分なりのプランを用意してから質問をすることの意味

blog.livedoor.jp 上記はいつも教職関連でお世話になっている方の記事なのだが、以下のような記述が目にとまった。 最近、質問のマナーが悪く困ってます。 例えばですが「中高の教員免許を取得する場合は教育実習は1回でいいのですか?」というまず1回でよ…

もう名刺を配るのはやめた

名刺を配るのはやめた もう名刺を配るのはやめた。 もちろん、交換を求められれば応じるが、自分から求めに行くことは、基本的にやめた。 不遜なようだが、「求める側」ではなく「求められる側」にならねばならない。 「求められる側」になろう、と決めてか…

大学の教員と仲良くなる方法

大学の教員と仲良くなるのはすごく簡単である。 「どうやったら先生とうまく仕事ができるだろうか」と悩む職員は多いように思うが、要するに仲良くなれば話は早い。 仲良くなるのは簡単である。それは、「専門分野の話をすること」だ。 いまどき、所属の教員…

プレゼンテーションはスキルではない

職場から希望者に対して「プレゼンテーション・スキル研修」の参加案内がきた。 むろんこういったメニューを提供してくださる所属を批判する意図はないが、プレゼンテーションはスキルではない。 たしかに、外形的なスキルというものは存在する。 たとえば、…

なぜブログを書き続けるのか?-自分を「商品として売る」ことへの疑問―

なぜブログを書き続けるのだろうか? 理由は人によってさまざまであろう。 たとえば、同じ大学職員の瀬田さんは、「アウトプット」と「人とのつながり」、そして少しの自己承認欲求を挙げる。setapapa.net 梅木雄平さんは、読者からのフィードバックを挙げる…

「アクティブラーニング」的な学習を促す事例とThreshold Concepts―大学教育論特講(内容と方法):佐藤万知先生の課題から―

◇「アクティブラーニング」的な学習を促す事例 今回佐藤先生から頂戴した課題は、「アクティブラーニング」的な学習を促す事例を探索することであった。その際、当該事例において(1)「専門教育」の中で行われていること(2)Threshold Conceptsが意識さ…

「アクティブラーニング」とは何か。そしてなぜ重要か。―大学教育論特講(内容と方法):佐藤万知先生の課題から―

◇講読文献 溝上慎一(2014)「第1章 アクティブラーニングとは」『アクティブラーニングと教授学習パラダイムの転換』(東信堂),pp.3-23.◇課題 *アクティブラーニングとは何か 「アクティブラーニング」は、溝上(2014)に従うと以下のように整理すること…

広島大学高等教育研究開発センターのこれまでの歩みと葛藤。for広大かat広大か―高等教育基礎演習Ⅱ(研究講読):佐藤万知先生の課題から―

◇講読文献 金子元久(2013)「今後の高等教育研究のあり方とRIHEへの期待」『高等教育研究叢書』第124号,pp.1-10. 合田哲雄(2013)「行政サイドからの高等教育研究とRIHEへの期待」『高等教育研究叢書』第124号,pp.11-20. 有本 章(2013)「今後の高等教…

読了した文献(33)

◆坂口小枝(2013)「創造性形成におけるナレッジ・マネジメントとヒューマンリソース・マネジメントのギャップへの考察」『組織学会大会論文集』2(1),pp.9-16 ◆大江秋津(2012)「組織パフォーマンス向上のための組織学習プロセス」『経営情報学会 全国研究…

学生との関係性は、卒業後に決まる

これまでも2回ほど言及したのですが、学生との関係性は卒業後に決まると考えています。shinnji28.hatenablog.com shinnji28.hatenablog.com在学中に、色々と付き合いや交流があるのは、いわば当然なわけです。 しかし、卒業後も付き合いが続くとなれば、これ…