松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

報告を行います:「私立大学に対する競争的資金配分の動態と成果(仮題)」@2018年度日本高等教育学会研究交流集会

標記の会において以下の報告を行います。 もしよろしければお越しいただき,ご指導いただければ幸いです。 博士論文の執筆のための,大きな枠組みをいったん提出して,ご批判いただこうと考えております。 1. コメンテータ: 浦田広朗先生(桜美林大学) 2. …

募集終了→【ご案内】第2回 大学職員のための(I)Rゼミナール(11月18日(日)開催:大阪大学中之島センター)について

申し訳ございません。 あさがおMLに流したせいか,再び一瞬で埋まってしまいました。 地方開催の要望もいただいていますので,積極的に検討します。 定員が少なく(また,こちらの資源も多くないので),なにとぞご寛容ください。 (2018.10.31)――――――――――—…

【ちょっとだけネタバレあり】永井聡監督作品(2014)『ジャッジ!』を鑑賞

国際広告祭の裏事情を描いたコメディ映画を鑑賞した。 この映画の見所は,コメディに強い北川景子のツンデレ具合と,才能を発揮する妻夫木聡の演技である。 ただ,前半に比べて後半の質感がややチープに感じてしまった。 ところで,この映画の脚本を手掛けて…

マージが難しい私立大学の一覧【2018年10月8日初版作成】

私立大学の分析をする中で,異なるデータ(たとえば,偏差値と定員数等)や,複数年のデータ(たとえば,2016年と2017年)を結合しようとするときに,しばしば困る大学群がある。 自分用のメモとして,以下にその一覧を置いておく。 名前が異なることがある…

大学で業務改善を試みたときに言われがちなこと(と,それへの反論)

①そんなことはできないと聞いた! 今,こうこうこうすれば,こうできるのでは,ということを調べてお示ししています。 前はできなかったもしれませんが,今はできるようになったのかもしれません。 状況は変わるものだから,前の状況が今も続いているとは限…

伊藤公一朗(2017)『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』(光文社新書)を読了

標記の本を読了した。 本書では,因果関係の導出がそもそも難しいこと,そしてなぜ難しいかという話題を皮切りに,RCT,RDデザイン,集積分析,パネルデータを扱い,最後に上級編への階段を示す「初級編」である。 階段状のデータから因果を描く集積分析って…

中村高康(2018)『暴走する能力主義:教育と現代社会の病理』(ちくま新書)を読了

少し前のことになるが,標記の本を読了した。 本書を貫くテーマは,常に反省的に問い直されるという性質を初めから内包しているという,「メリトクラシーの再帰性」であり,与えられる命題は次の5点である(pp.47-48.)。 命題1 いかなる抽象的能力も、厳密に…

働く上では,打率<<(越えられない壁)<<打数

人間の能力の分散はそんなに大きくない。 たとえばプロ野球選手の打率は,低くて2割,高くて3割5分の範囲に収まる。 5割打つバッターは存在しない。 いくらスーパーでも,イチローレベルに留まる。ところで,2017年までのイチローの打率は,NPB通算で.353,M…

【ネタバレ無し】松岡錠司監督作品『深夜食堂』を鑑賞

標記の映画を鑑賞した。 深夜0:00に開く「めしや」を中心に広がるいくつかのオムニバス。映画「深夜食堂」発売日: 2015/07/29メディア: Prime Videoこの商品を含むブログ (11件) を見る

南風原朝和編(2018)『検証 迷走する英語入試――スピーキング導入と民間委託』(岩波ブックレット)を読了

今さらながら標記の本を読了した。章立ては次のとおりである。 第1章 英語入試改革の現状と共通テストのゆくえ(南風原朝和) 第2章 高校から見た英語入試改革の問題点(宮本久也) 第3章 民間試験の何が問題なのか――CEFR対照表と試験選定の検証より(羽藤由…