ワーク・アズ・ライフ
「ワーク・アズ・ライフ」というのは落合陽一氏の造語である。
具体的には,人生のポートフォリオを時間によって組むのではなく,ストレスによって組むことを推奨する。
自分がストレスを感じるものは何なのか,あるいは感じないものは何かを考え,時間で分けない。
もしもそのような前提に立った時に,ワークとライフは分けられるのかという問題が想起される。
それがワーク・アズ・ライフである。
newspicks.com
ワーク・ライフ・バランス
一方,何年も前から大きなテーマになっているのが,「ワーク・ライフ・バランス」である。
最近では,政策的にも大きく推進されている。
ワーク・ライフ・バランス| 内閣府男女共同参画局
www.mhlw.go.jp
このような流れを大きく進めてきた代表が,株式会社ワーク・ライフバランスであり,小室淑恵氏である。
株式会社ワーク ・ライフバランス – 企業が家庭を理解する、家庭が仕事を理解する。私たちがお手伝いするのは、そんな小さな一歩です。
こうした中で,電通やNHK等,大企業における過労死がクローズアップされてきた。
shinnji28.hatenablog.com
「ワーク・アズ・ライフ」と「ワーク・ライフ・バランス」を繋ぐもの
上記の「ワーク・アズ・ライフ」と「ワーク・ライフ・バランス」には,両者を接続するためのヒントが必要であるように思う。
そうでないと,単に相反する矛盾するものか,価値観が異なるものとして処理されてしまう。
この両者を概念は何か。ぼくは「裁量」だと思う。
つまり,どのような働き方でも良いのだが,それを自分で決めているのか(あるいは,決められるのか)ということが問題である。
裁量が大きければ「ワーク・アズ・ライフ」も「ワーク・ライフ・バランス」も達成されるだろう。
しかし,裁量が小さければ,どちらも達成されない。
人から指示されるがまま,言われるがまま働き,抵抗する術もなく,体を壊してしまう。
「たくさん働きたい人は,たくさん働けばいいじゃないか」という理屈は,背後に働き方を自分で決めるという「裁量」があって初めて成立するのである。