松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

マーチン・トロウ(喜多村和之監訳)(2000)『高度情報社会の大学』(玉川大学出版部)を読了

標記の本を読了した。以下の本の後継書である。 shinnji28.hatenablog.com第1章ではまず,高等教育システムの多様性と低学力学生への対応について概説する。 前者については,マス型高等教育の成熟プロセスと多様性の国際比較を行っている。 具体的には,多…

カール・ノイマン(小笠原道雄・坂越正樹監訳)(2005)『大学教育の改革と教育学』(東信堂)を読了。

標記の本を読了した。 第1章では,フンボルト理念とイノベーション圧力の葛藤が描かれており,これを克服しうるものとしての生涯教育や継続教育が提示されている。 具体例と示されているのは,ルーティーン組織から切り離されたプロジェクトグループである。…

大学行政管理学会財務研究グループ編著(2014)『これならわかる!学校会計~いまさら聞けない・これから知りたい~』(学校経理研究会)を読了

標記の本を読了した。平成25年改正法対応版である。 この前のバージョンが出版されたときに買ったのだが,その時は全く歯が立たなかった。 しかしながら,今回はスラスラ読めた。 学校法人会計の勉強など全くしていないのに,何が違うのか……。 企業会計との…

浅田次郎(2017)『おもかげ』(毎日新聞出版)を読了

標記の本を読了した。 毎日新聞連載小説をまとめたハードカバーである。 読み終わったのがたまたまクリスマスイブだったのだが,ベストタイミングだった。 半分夢,半分現実のような構成なのだが,最後に美しい落ちが待つ。おもかげ作者: 浅田次郎出版社/メ…

吉村昭(2014)『総員起シ』(文春文庫)を読了

標記の本を読了した。 1980年の文庫の新装版である。 戦史小説の短編集であり,一つひとつが重い。新装版 総員起シ (文春文庫)作者: 吉村昭出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/01/04メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る

ブログをしていると自己紹介が省略できる。が……

ブログをしていると自己紹介を省略できるというメリットがある。 これは,サッカー選手が自分の特徴を映像に編集し,色々なチームに情報として提供し,自身を売り込むことに少し似ている。 たくさんの人と一緒に働くときに,自分のことを1から理解してもらう…

【非ステマ】家事代行のススメ

最近よく質問されるので整理しておきたいのだが,今年の春くらいから家事代行を依頼している。 理由だが,博士後期課程に入学するにあたり,働きながら成果を出さなければならないので,「何かを捨てないといけない」と判断し,その一つとして家事を捨てるこ…

【ゆる募】有用なプレゼン用アプリについて

従来使ってきたプレゼン用アプリ(時間を計測するためのもの)がiOSのアップデートに伴い使えなくなってしまい,困惑している。 以下の「見えるプレゼンタイマー」というアプリである。 app-liv.jp 見えるプレゼンタイマーPieceture Inc.仕事効率化無料この…

不偏分散をn-1で割る理由について

tech.naviplus.co.jp まだ十分拝読できていないのだが,上記において不偏分散をn-1で割る理由が解説されている。 ぼくもこれを数式で説明できなくて,歯噛みしたことがあり,現在他人に説明できるよう,トレーニング中である。 具体的には,以下の記事を読ん…

給料の半分は職場からいただき,もう半分は自ら稼ぐのが理想

給料の半分は職場からいただき,もう半分は自ら稼ぐのが理想である。そのために起業したい。 現在,厚生労働省の「柔軟な働き方に関する検討会」等を中心に,副業・兼業を推進していく基本方針が議論されている。 こうしたことから,モデル就業規則から副業…

課程認定申請大学からの事例報告~指摘事項を中心に~

阪神教協の課題研究会において,標記のタイトルで報告を行いました。 100名を超えるご参加,感謝します。厳しくご批判ください。 課程認定申請大学からの事例報告~指摘事項を中心に~ from Shinnji Matsumiya www.slideshare.net 以下はわかりにくいと思い…

よくわかる再課程認定―その(2)教員審査とどう向き合うか―

10月に引き続き,標記のタイトルで京都地区の勉強会で報告させていただきました。 もうちょっとうまく喋れないものかなといつも思います。引き続き精進します。 ご参加いただいたみなさまありがとうございました。 よくわかる再課程認定―その(2) 教員審査…

【非ステマ】ietty | イエッティ[オンライン接客型不動産]がものすごく便利

ステマじゃないよ 9月の中旬に引っ越したのだが,そのとき使った不動産サービスが素晴らしかったので紹介したい。 あらかじめ断っておくと,ぼくはこの会社から何の利益供与もされていない。 ただただ純粋に素晴らしいサービスで,感動したので,もっと広が…

木村誠(2017)『大学大倒産時代:都会で消える大学、地方で伸びる大学』(朝日新書)を読了

業界関係者の端くれとして読んで置かねばならないと感じ,読了した。 あまり期待せずに読み始めたのだが,至極まっとうなことが書かれている部分もある。 たとえば,「教育と研究が相乗効果を生むのが大学」「公立大のDNAは地域貢献なのに、私大が公立化する…

永田夏来『生涯未婚時代』(イースト新書)を読了

「これはとんでもない本を手にとってしまった」と思ったが,結論から言うと非常に面白かった。 本書のレビューは以下のとおりである。 第1章ではまず,「生涯未婚時代」の定義を行い,結婚をめぐる言説の整理と部分的批判に取り組んでいる。 たとえば,未婚…

マイケル・ギボンズ編著,小林信一監訳(1997)『現代社会と知の創造―モード論とは何か』(丸善ライブラリー)を読了

かなり今さらなのだが,標記の本を読了した。 2年くらい,読まねば読まねばと思ってようやく読めた。 しかし,内容的には結構読むのがつらい。 冒頭の小林先生による解説がもっともわかりやすい。 ディシプリンの内的論理で研究の方向や進め方が決まるのがモ…

デレック・ボック(宮田由紀夫訳)(2004)『商業化する大学』(玉川大学出版部)を読了

本書は,教育,研究,スポーツの3つを中心に,大学におけるそれらの取組みが商品として売り出されることに警鐘を鳴らすものである。 大学の取組みが商業化することによって失われるものがあり,さりとて商業化から常に距離を置けるわけでもない,という難し…

堂場瞬一(2017)『誤断』(中公文庫)を読了

標記の本を読了した。 薬害の隠ぺい工作を命じられた製薬会社勤務の主人公が,悩みながら最適解を探す話。」誤断 (中公文庫)作者: 堂場瞬一出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2017/11/22メディア: 文庫この商品を含むブログを見る

若ければ若いほど賢いはずなので,若い人から多くを学ぶ

自分の持論として,「若ければ若いほど賢いはず」というものがある。 たしかに,「若くても年寄りみたいな人もいる」「年配でも若い人はいる」みたいな反論,つまり大切なのは実年齢じゃなく,精神だろうという批判はありうるのだが,そういう現実はあるにせ…

フィリップ・アリエス(杉山光信,杉山恵美子訳)(1980)『〈子供〉の誕生:アンシァン・レジーム期の子供と家族生活』(みすず書房)を読了

標記の本を読了した。 本書では,〈子供〉という概念はそもそも自明ではなく,中世以降に社会的・制度的・文化的に縁どられてきたものにすぎないことが述べられている。 筆者によれば,17世紀までの中世芸術を紐解くと,〈子供〉の存在は描かれていなかった…