松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

2017-01-01から1年間の記事一覧

再課程認定申請で「審査」が必要となるパターンについて―書き散らし氏「再課程認定のポイント(個人的メモ)」に対するリプライを兼ねて―

書き散らし氏が,ご自身のメモを兼ねてポイントについて解説されていた。kakichirashi.hatenadiary.jp特に彼が2点目に挙げている「シラバス・業績書の提出」に関することを中心に現時点での私の認識を示し,リプライを兼ねた情報提供としたい。 彼と個人的に…

教職課程再課程認定のためのコアカリ対応表様式(仮)および教育研究業績書様式(仮)について

もはや何も解説はいるまい。ぼくの目から見れば現人神である。 [教職コアカリ対応表様式(仮)及び再課程認定教育研究業績書様式(仮)を作りました。 - 大学職員の書き散らかしBLOG]

教職課程再課程認定のための新旧対照表の様式(仮)について

またしてもグッジョブを先越されてしまいました。 以下のブログで自作のフォーマットが提供されています。 私も、なかなか提供されそうにないから、作らなければとは思っていました。 しかし、いやだなあと思っていたし、作ったとしても公開しようとまでは思…

教職課程再課程認定等に関する説明会@東京ブロック(7/10 月)の報告について

以下のブログで詳細に解説されています。ご確認ください。 このスピード感には脱帽です。[教職課程再課程認定等に関する説明会(東京ブロック・7月10日)に参加してきました。 - 大学職員の書き散らかしBLOG]今回の全国説明会は、地区によって開催時期に2ヶ…

今日は久々に学生と長く話した

今日は定時後に久々に学生と長く話した。 というのも、明日が神戸市と兵庫県の教員採用試験の一次試験だったからである。 その後思い立って、まずは現役の4年次生に対してポータルで応援のメッセージを送り、その後過去3年間の卒業生全員に同様のことを行な…

豊田秀樹著『もうひとつの重回帰分析』(東京図書)

先日発刊されたばかりの標記の本を読了した。 結論からいえば,本書を前提とすると,「多くのxを投入する重回帰自体,やめた方がいい」ということになるだろう。 ちょっと自分には難し過ぎたが,以下のようなことが書いてある(と理解した)。①yをxで予測す…

広島大学高等教育研究開発センター公開セミナー「「組織」としての大学:組織の中でどう向き合い、どう生きるか」について

こちらは日程的にうかがえそうもありませんが,8月23日(水)-24日(木)に開催されます。 例年広大の職員の方が多くお見えです。 (予告)平成29年度 高等教育公開セミナー「「組織」としての大学:組織の中でどう向き合い、どう生きるか」(8月23日(水)-…

広島大学高等教育研究開発センター研究員集会「高等教育の財政問題-競争的資金の在り方を考える」(予定)について

以下のとおり,11/23(木・祝)に開催予定です。私も行きます。 rihe.hiroshima-u.ac.jp

宮本常一・安渓遊地著『調査されるという迷惑―フィールドに出る前に読んでおく本』(みずのわ出版)を読了

標記の本を読了した。 この本は,フィールドワークを行うにあたり,現地の方にいかに迷惑をかけてきたか,また迷惑をかけるとしたときにどのような迷惑のかけかたがありうるのか,といったことについて述べられている。 具体的には,「「調査をしてやる」と…

読了した文献(49)

◇古川雄嗣(2017)「「大学改革」におけるPDCAサイクルの批判的考察? : 導入過程の整理・検討」『北海道教育大学紀要.教育科学編』67(2),pp.1-13. ◇塩野宏(2014)「日本の行政過程の特色--大学設置認可過程(平成24年)を素材として」『日本学士院紀要』第68…

貫井徳郎著『後悔と真実の色』(幻冬舎文庫)

標記の本を読了した。 最初の方は一見通常の警察小説なのだが,途中からの急展開,さらに最後のどんでん返しには驚いた。 山本周五郎賞受賞作品。後悔と真実の色作者: 貫井徳郎出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2013/02/01メディア: Kindle版この商品を含むブ…

堂場瞬一著『警察回りの夏』(集英社文庫)を読了

異常に警察小説が読みたくなって読了した。 警察回り担当の新聞記者がある事件を追っていて,より大きな圧力に飲み込まれてしまう話です。警察回りの夏 (集英社文庫)作者: 堂場瞬一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2017/05/19メディア: 文庫この商品を含むブ…

佐藤綾子著『小泉進次郎の話す力」(幻冬舎)を読了

最近,自分がプレゼンを舐めすぎているなと感じていた。 つまり,ほとんど直前まで準備せず,出番の30分前くらいからどう話すか考え始めるようなことを最近はしていたからだ。 これには理由があって,学術の場だと結構,スキルに関係なく中身を評価してもら…

今井むつみ著『学びとは何かーー〈探究人〉になるために』(岩波新書)を読了

標記の本を読了した。この本はすごい。 筆者は認知科学や言語心理学の研究者で,「学ぶとはどういうことか」ということを,きわめてわかりやすく解説している。 前段では,「そもそも知識とは何か」という問いから始まり,記憶とはどう違うのか,知識の体系…

小川正人著『教育改革のゆくえー国から地方へ』(ちくま新書)を読了

他大学の先生にツイッターでおすすめされて読了した。 帯には,センセーショナルに,「2000年以降、激動の理由 食いモノにされる教育行政」という言葉が踊っている。 本書では,55年体制にあって政府自民党が教育政策をどのように決定してきたのか,文部科学…

チャールズ・E・リンドブロム/エドワード・J・ウッドハウス著,藪野祐三/案浦明子訳『政策形成の過程ー民主主義と公共性』(東京大学出版会)を読了

標記の本を読了した。 本書を読んだ理由は,リンドブロムの提唱した「漸増主義(インクリメンタリズム)」について,基本的な確認をしておきたかったからである。 インクリメンタリズムというのは,端的にいえば政策形成過程において,すべての利害関係者の…

グレアム・T・アリソン著,宮里政玄訳『決定の本質ーキューバ・ミサイル危機の分析』(中央公論社)を読了

標記の本を読了した。 第2版があるようだったが,ひとまず第1版を読んだ。 結論からいえば,読んだ感想は,難しい!というもの。 主に自分の勉強不足のせいで。世界史の勉強を真面目にしていなかったことが悔やまれる。 キューバ危機の文脈がわからないと…

寺沢拓敬著『「日本人と英語」の社会学―な​ぜ英語教育論は誤解だらけなのか」(研究社​)を読了

標記の本を読了した。つらつらと感想をば。本書では,世の中でまことしやかに信じられている言説,たとえば「日本人は英語下手」とか,「女性は英語好き」であるといったものに対して,データ分析にもとづいて批判的考察を加えている。 「日本人は英語下手」…

2017年度:全私教協第6分科会における尾白専門官との質疑応答(松宮部分)

[【お詫びと御礼】全私教協第6分科会に参加されたみなさまへ - 松宮慎治の憂鬱] 標記の件について,私自身の責任において以下のとおり公開します。 こちらに責任の内容はすべて私にありますので,当然ですが,全教教協や文科省にクレームをつけるようなこと…

土井進著『テキスト 中等教育実習「事前・事後指導」―教育実習​で成長するために―』(ジダイ社)を読了

標記の本を読了した。 事前・事後指導をどのように充実させるかについて悩んでいた自分にとっては,参考になった。 勤務先では,事前指導は3日間の集中講義を行い,徹底的に行っていると言っていいと思う。 しかし,事後指導については実践演習も始まったこ…

読了した文献(48)

◇小室直樹(1974)「社会学における統計的モデルをめぐる諸問題」『現代社会学』第1巻第2号,pp. 24-55. ◇篠田雅人・日下田岳史(2014)「人文科学系学科における卒業論文の意味するもの―学科における現状認識と、操作変数法による執筆効果の推定から―」『大…

(若干の補足+)日本高等教育学会第20回大会における報告「私立大学等改革総合支援事業が私立大学の教育活動に与える影響に関する実証研究」の資料

標記の件について,以下に資料をアップしました。 私立大学等改革総合支援事業が私立大学の教育活動に与える影響に関する実証研究 from Shinnji Matsumiya www.slideshare.net sites.google.com 表については,上記のうちGoogleサイトからダウンロードが可能…

【お詫びと御礼】全私教協第6分科会に参加されたみなさまへ

本日は参加いただき,ありがとうございました。 全私教協の1つの分科会で,600名以上に参加いただいたのは初めてではなかろうかと思います。 たくさんお集まりいただいたにもかかわらず,正直意義深い時間になりえたかどうかわかりません。申し訳ありません…

週末の全私教協定期総会•研究大会について

標記の件について,全体で1,000人超,第6分科会には600人超が参加されると事務局から伺っており,にわかに(というとダメかもしれませんが)責任を感じて参りました。 再課程認定申請を扱う第6分科会は,現時点でメイン会場とサブ会場をわけて中継を行うと伺…

三輪哲・林雄亮編著『SPSSによる応用多変量解析』(オーム社)を読了

こちらも,修士論文執筆時に大変お世話になった一冊である。 多項ロジット,イベントヒストリー,マルチレベル分析,パネルデータ分析といった高度な手法も網羅している。SPSSによる応用多変量解析作者: 三輪哲,林雄亮出版社/メーカー: オーム社発売日: 2014…

山際勇一郎・服部環(2016)『文系のためのSPSSデータ解析』(ナカニシヤ出版)を読了

この1年,本当にお世話になった本。 特徴は,統計分析の考え方とSPSSの使い方が併記されている点にある。 特に助かったのは,SPSSの出力結果をどう見ればいいのかが書いてあることと,論文に記載しなければならない情報が何かを示してくれていることである。…

経験志向と年功序列

大学も含めた歴史の古い日本的組織は,経験志向であることが多かろうと思う。 具体的には,Aさんはxという部門にt年在籍したから,経験豊富なベテランである,ということが前提になる。 「いや,Aさんはt年その部門に在籍したけれども,全然仕事をせず付加価…

草野厚(2012)『政策過程分析入門』(東京大学出版会)を読了

標記の本を読了した。政策過程研究の大元の理論を確認したいと思ったからである。 本書で参考になったのは2か所である。 まず,政策過程分析でよく使われるモデルが,実証方法も含めて並んで示されていた点である。 具体的には,細谷モデルと福井モデル,ア…

豊田秀樹編『共分散構造分析[Amos編]―構造方程式モデリング―』(東京書籍)を読了

標記の本を読了した。 この本によれば,共分散構造分析のメリットは,「複雑な関係をパス図で表現できる」ことにあるという。 自身の課題にとっては,独立変数間の関係を所与のものとして描けることで,重回帰分析やロジスティック回帰分析を超えた,メカニ…

田部井明美著『SPSS完全活用法―共分散構造分析(Amos)によるアンケート処理』(東京書籍)を読了

この本では,共分散構造分析を行うソフトAmosの解説書である。こちらもきわめてわかりやすい。 Amosの具体的な操作方法が書いてあるのが本当に助かる。SPSS完全活用法 共分散構造分析(Amos)によるアンケート処理作者: 田部井明美出版社/メーカー: 東京図書発…