標記の本を読了した。
この本によれば,共分散構造分析のメリットは,「複雑な関係をパス図で表現できる」ことにあるという。
自身の課題にとっては,独立変数間の関係を所与のものとして描けることで,重回帰分析やロジスティック回帰分析を超えた,メカニズムに迫るというメリットがあった。
また,パス図を描くときに任意の変数間に無相関を仮定することによって,決定係数が上昇することや,完全情報最尤推定法で欠損値が補完でき,nが増えることも大きなメリットであった。
この本では,ソフトの使い方はもちろん,理論的背景も初学者にわかりやすく解説されていて,非常にありがたかった。
- 作者: 豊田秀樹
- 出版社/メーカー: 東京図書
- 発売日: 2007/05
- メディア: 単行本
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