松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

川﨑剛著『社会科学系のための「優秀論文」作成術―プロの学術論文から卒論まで』(勁草書房)を読了

博士後期課程の先輩にすすめられて読みました。
表紙の裏にはこういうことが書いてあります。

政治学,社会学,経済学といった社会科学では,論文の「型」があいまいで,大学でもきちんと教えられていない。本書では,北米の大学で長年研究生活をおくっている著者が,プロ研究者のための査読論文,院生のための博士・修士論文,さらには大学生のための卒業論文の書き方まで,平易明快・懇切丁寧に指南します。

とまあ,こういう本です。
ただ,一回読んだだけではストンとは理解できなくて,作業しながら読み返す必要性を感じています。
最後には論文のチェックリストとか,研究計画書のチェックリストとかついてて,便利は便利です。
イメージとしては,頭のなかにぼんやりあるものを文章にしてもらった感じで,迷ったときに戻ってこれるんじゃないかと。
特に先行研究の探索の仕方は参考になりました。
この本の価値というのは,効率的にどうやるのか,ということを書かれたものがないので,困っている方のために書いてくださった,というところにあろうかとは思います。
一方で,効率性ばかり追い求めずに,迷うこともそれなりに必要なのかなと思いますね。

社会科学系のための「優秀論文」作成術―プロの学術論文から卒論まで

社会科学系のための「優秀論文」作成術―プロの学術論文から卒論まで

他には,こちらのウェブサイトもしばしば参照させていただいてます。
http://www.soc.hit-u.ac.jp/~takujit/tebiki/tebiki2.html