川﨑剛著『社会科学系のための「優秀論文」作成術―プロの学術論文から卒論まで』(勁草書房)を読了
博士後期課程の先輩にすすめられて読みました。
表紙の裏にはこういうことが書いてあります。
政治学,社会学,経済学といった社会科学では,論文の「型」があいまいで,大学でもきちんと教えられていない。本書では,北米の大学で長年研究生活をおくっている著者が,プロ研究者のための査読論文,院生のための博士・修士論文,さらには大学生のための卒業論文の書き方まで,平易明快・懇切丁寧に指南します。
とまあ,こういう本です。
ただ,一回読んだだけではストンとは理解できなくて,作業しながら読み返す必要性を感じています。
最後には論文のチェックリストとか,研究計画書のチェックリストとかついてて,便利は便利です。
イメージとしては,頭のなかにぼんやりあるものを文章にしてもらった感じで,迷ったときに戻ってこれるんじゃないかと。
特に先行研究の探索の仕方は参考になりました。
この本の価値というのは,効率的にどうやるのか,ということを書かれたものがないので,困っている方のために書いてくださった,というところにあろうかとは思います。
一方で,効率性ばかり追い求めずに,迷うこともそれなりに必要なのかなと思いますね。
社会科学系のための「優秀論文」作成術―プロの学術論文から卒論まで
- 作者: 川崎剛
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2010/04/09
- メディア: 単行本
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他には,こちらのウェブサイトもしばしば参照させていただいてます。
http://www.soc.hit-u.ac.jp/~takujit/tebiki/tebiki2.html