松宮慎治の憂鬱

'04京都橘高校卒→'08大阪教育大学卒、私立大学に職員として奉職→'17広島大学大学院教育学研究科博士課程前期高等教育開発専攻修了,そのまま後期課程在学中。とあるきっかけ(http://shinnji28.hatenablog.com/entry/2015/01/10/050000)があって、実名でブログを始めることにしました。特に憂鬱なことはないのですが、大学職員仲間がタイトルを考えてくれたので、そのまま使います。

各種お問い合わせは,こちらにお願いします。→ sanjyuumatsu@gmail.com

以前,教職課程や再課程認定関連の照会をいただいていましたが,継続します。 また,このことに限らず,お気軽にご連絡ください。 shinnji28.hatenablog.com

盛山和夫(2013)『社会学の方法的立場:客観性とはなにか』(東京大学出版会)を読了

標記の本を読了した。 本書は,「社会学はいかにした『学問』たりうるか」(まえがき)という問いにもとづき,社会学の方法的立場についていくつかの側面から照射したものである。 章立ては以下のとおり。 1章 リスク社会における事実性と反照性 1 リスク社…

【残り8日】学術系クラウドファンディング「文系学問は役に立たない?イェール報告の解釈を再考する!」

以下のクラウドファンディングの募集期間が,残り8日となっています。 shinnji28.hatenablog.com 上記の記事でも書きましたように,人文社会科学系でこのような試みがどうスケールするのか興味があります。 また,若く優秀な研究者の待遇の改善や,支援とい…

【ネタばれ無し】ジョン・マッデン監督作品(2016)『女神の見えざる手』を鑑賞

標記の映画を鑑賞した。 キレキレの女性ロビイストが銃規制法案で勝つために色々とがんばるはなし。女神の見えざる手 [Blu-ray]出版社/メーカー: Happinet発売日: 2018/04/03メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (1件) を見る

三谷幸喜監督作品(2011)『short cut』を鑑賞

標記の映画を鑑賞した。 離婚しそうな夫婦がエンストした車を捨てて山道を下っていく話。 見所は,112分が全てワンカットになっているところ。 ネットのレビューの評価は非常に高かったのだが,自分は楽しめなかった。 技術的にすごいのはなんとなくわかる。…

コンラート・パウル・リースマン(斎藤成夫/斎藤直樹訳)(2017)『反教養の理論:大学改革の錯誤』(法政大学出版局)を読了

標記の本を読了した。 本書は,オーストリアの哲学者による新自由主義的大学改革の批判本である。 章立ては次のとおり。 第1章 億万長者になるのは誰か、あるいは知っておかなければならないことのすべて 第2章 知識社会は何を知っているか? 第3章 教養・半…

盛山和夫(1995)『制度論の構図』(創文社)を読了

標記の本を読了した。 構成は次のとおりである。 第1章 制度という問い 1 行動様式と構想力 2 新制度学派 3 市場と組織 4 組織とは何か 5 制度論の課題 第2章 パーソンズにおける秩序問題 1 功利主義的社会理論 2 「秩序問題」のイメージ 3 秩序問題の認識論…

日本高等教育学会編(2018)『高等教育研究』第21集―学生多様化の現在―を読了

リジェクトされてしまった号の学会誌が届いたので読了した。 9割が特集論文であったが,やはり選抜性の効かない「マージナル大学」を取り上げた居神先生の論稿はパンチが効いていた。 ご所属がご近所の神戸国際大学ということで,かなりリアルである。 また…

未来のわからなさを楽しむために―「大学冬の時代」論への異議―

未来のわからなさを楽しむために―「大学冬の時代」論への異議―*1 1.はじめに―こうなることは、前からわかっていた― まあこうなることは、わかっていたことじゃないですか。ぼくの中では少なくとも。ぼくらの中では、売れなくなるのは間違いないと。で、こ…

高等教育組織の行動選択とパフォーマンス―『大学四季報』データの活用を中心に―

shinnji28.hatenablog.com 上記に関する報告資料をアップしました。 よろしければご高覧ください。↓ https://researchmap.jp/?action=cv_download_main&upload_id=163041

平成30年5月14日(月)RIHE第1回公開研究会『大学の「可視化」「数値化」再考:東洋経済新報社『大学四季報』を活用した大学組織行動の分析』の資料

以下にアップしています。 松宮の報告部分のみです。 これまで良い場所がなかったので,なんとくいやだったから作るまいと思っていましたが,このためにリサーチマップ作りました。 私立大学等改革総合支援事業タイプ1選定と 教育投資・定員充足の関係 from …

田中明彦(2017)『新しい中世:相互依存の世界システム』(講談社学術文庫)を読了

標記の本を読了した。 本書のキーワードである「新しい中世」は,冷戦終結や欧米の覇権の後退後であるポスト近代を示すものである。 ここでいう「新しい中世」は,ヨーロッパの中世とポスト近代が「似ている」と考えられるところからきている。 どこが似てい…

西川美和監督作品『永い言い訳』を鑑賞

標記の映画を鑑賞した。 バスの事故で妻を亡くした男が,母を亡くした子供たちが邂逅し,誰かのために生きることを知る物語。 永い言い訳発売日: 2017/03/03メディア: Amazonビデオこの商品を含むブログを見る

森絵都(2018)『無限大ガール』(Kindle Single)を読了

部活動の助っ人として「空っぽの自分」を受け入れた高校生にまつわる短編。無限大ガール (Kindle Single)作者: 森絵都出版社/メーカー: Amazon Publishing発売日: 2018/03/20メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る

辻村深月(2017)『ナベちゃんのヨメ』(Kindle Single) を読了

学生時代に愛された渡辺くんこと「ナベちゃん」の結婚相手にまつわる体験。ナベちゃんのヨメ (Kindle Single)作者: 辻村深月出版社/メーカー: Amazon Publishing発売日: 2017/07/14メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る

池井戸潤(1999)『なるへそ』(Kindle Single)を読了

一目ぼれした相手がバスを降りた駅に,「なるへそ」というお店があったということにまつわる短編。なるへそ (Kindle Single)作者: 池井戸潤発売日: 2015/04/20メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る

辻村深月(2017)『パッとしない子』(Kindle Single) を読了

テレビのアイドルを教えた小学校教師が,昔「パッとしない」と思い,周囲にもそう言っていた本人と再会した短編。パッとしない子 (Kindle Single)作者: 辻村深月出版社/メーカー: Amazon Publishing発売日: 2017/07/14メディア: Kindle版この商品を含むブロ…

デヴィッド・グレーバー(酒井隆史訳)(2017)『官僚制のユートピア:テクノロジー、構造的愚かさ、リベラリズムの鉄則』(以文社)を読了

標記の本を読了した。 本書は文化人類学的な視点から官僚制の強化と両義性を描く。 とりわけ第3章は「規則(ルール)のユートピア、あるいは、つまるところ、なぜわたしたちは心から官僚制を愛しているのか」というタイトルが示すように,我々は結局のところ…

新堀通也(1966)『学歴:実力主義を阻むもの』(ダイヤモンド社)を読了

標記の本を読了した。 本書は,ラベルと実質という2つの側面から「学歴」にスポットライトをあてるものである。 学歴主義の将来として,(1)企業や社会動向から見れば,マス化によって高学歴は必要条件にはなるが十分条件ではなくなる,が,(2)進学傾向か…

業務改善で意識している7つのこと

(1)小さく始めて,大きく育てる いきなり大きなレベル,高いレベルで改善を実施しようとすると失敗する。 まずできる範囲で小さなことから始めればよい。そして大きく育てればよい。 これを「雪だるま方式」という。 「雪だるま方式」に依拠すれば,大きさ…

中西のりこ・仁科恭徳編著(2018)『グローバル・コミュニケーション学入門』(三省堂)を読了

標記の本を読了した。第1章では,「グローバル・コミュニケーション学」の定義づけ( 「誰に、どんな情報を、どう伝えるか」「誰が発信した、どんな情報を、どう受け取るか」を考える学問)が行われるが,まずその前段階として「グローバル」と「コミュニケ…

「大学に対する競争的資金配分の動向と課題」『大学論集』第50集,pp.81-96.

標記の論稿が掲載されました。 もしよろしければご高覧ください。http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/4/45667/20180501105718643979/DaigakuRonshu_50_81.pdf 広島大学 学術情報リポジトリ

ブログの記事が1000を越えました

ブログの記事が1000を越えました。 自分は能力に乏しいので,このように手数で勝負するしかないとつくづく思います。 やりたくてやれないこと,やろうとしてやれないことも多いですが,そもそも手数が多ければ,100のうち半分しか達成できなくても50は残る。…

萩生田宏治監督作品『南風』を鑑賞

標記の映画を鑑賞した。 アマゾンの評価が高かったので見てみたのだが,見所は①台湾の風景の美しさ②自転車③主題歌,の3つであった。 ストーリーは・・南風発売日: 2018/04/03メディア: Amazonビデオこの商品を含むブログを見る

学術系クラウドファンディング「文系学問は役に立たない?イェール報告の解釈を再考する!」

原圭寛先生による研究資金のクラウドファンディングのご紹介です。 人文社会科学系でこのような取組みがどうスケールするのか,個人的にも興味があります。 academist-cf.com

「他人の金で,生きていく」プロ奢ラレヤーから見る,価値の相対化について

先日,アベマTVに「プロ奢ラレヤー」が出演していた。彼の存在を知らなかった自分が恥ずかしい。 「プロ奢ラレヤー」であるところの中島太一氏(21歳)は,「他人の金で,生きていく」すなわち日々奢られることで生活をしている。 「奢っていいよ!」といっ…

桑山敬己編(2016)『日本はどのように語られたか:海外の文化人類学的・民俗学的日本研究』(昭和堂)を読了

標記の本を読了した。 本書は,文化人類学や民俗学の領域で日本が海外でどのように研究されてきたかを渉猟したレビュー要素を含んでいる。 前提が共有できないのでところどころ読むのが苦しい箇所もあったが,たまにはこのように普段読まない領域の本を読む…

東洋経済新報社(2018)『週刊東洋経済 特集:大学が壊れる』(東洋経済新報社)を読了

発行は2月であったが,買うだけ買って拝読していなかった標記の雑誌を読了した。 「強い私大50 危ない私大100」というところを拝見して,やはり医学部をもっている大学の病院収入と,法人単位の会計を統制しながら,学校(大学)単位のパフォーマンスを描く…

大村大次郎(2012)『税務署員だけのヒミツの節税術:あらゆる領収書は経費で落とせる【確定申告編】』(中公新書ラクレ)を読了

標記の本を読了した。 読み始めてすぐに,「これはフリーランス向けだったか,失敗かも」と思ったが,第1章にサラリーマン向けの記述があった。 筆者自身が言うように,この部分だけでも買う価値があると思う。税務署員だけのヒミツの節税術 あらゆる領収書…

河合雅司(2017)『未来の年表:人口減少日本でこれから起きること』(講談社現代新書)を読了

標記の本を読了した。 本書は産経新聞社の論説委員が産経新聞紙上で展開した連載「少子高齢時代」にもとづき執筆されたものである。 第1部では,「人口減少カレンダー」として,人口減少に伴って生じる20の問題を時系列に示す。 第2部では,第1部を踏まえた…