松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19.  なお,以下のnoteは今後も更新する可能性があります.https://note.com/smatsumiya/(2024.8.1.追記)

志水宏吉編『「力のある学校」の探究』(大阪大学出版会)を読了

標記の本を読了した。
「力のある学校」というのは,主としてアメリカに端を発する学校効果研究や,「効果のある学校」を日本の文脈で上積みしたものである。
本書で一番刺激的だったのは第12章「学校効果の新たな分析手法の確立に向けて」(川口俊明)であった。
この章では,それまでの議論にかなりの批判を加えている。
具体的には,従来の「効果のある学校」の定義の問題,また「効果のある学校」の特徴と「学校の効果」の因果関係が明らかにされていない問題,学校の努力とは無関係な社会構造を軽視しているという問題,等である。

「力のある学校」の探究

「力のある学校」の探究

ところで,執筆者のおひとりで,「スクールバスモデル」を提起されている盛満弥生先生は,ちょっとした知り合いである。お元気にされているでしょうか。