コンラート・パウル・リースマン(斎藤成夫/斎藤直樹訳)(2017)『反教養の理論:大学改革の錯誤』(法政大学出版局)を読了
標記の本を読了した。
本書は,オーストリアの哲学者による新自由主義的大学改革の批判本である。
章立ては次のとおり。
第1章 億万長者になるのは誰か、あるいは知っておかなければならないことのすべて
第2章 知識社会は何を知っているか?
第3章 教養・半教養・反教養
第4章 PISA――ランキングという妄想
第5章 知識にはどれくらいの重みがあるか?
第6章 ボローニャ――ヨーロッパ高等教育圏の空虚さ
第7章 エリート教育と反啓蒙
第8章 差引勘定の結果としての知識の価値
第9章 教育改革との決別
最近日本でも,『反「大学改革」論』(ナカニシヤ出版),『大学改革という病』(明石書店)といった,大学改革批判本が寄せられるが,本書の原書出版は2006年であり,10年早い。
- 作者: コンラート・パウルリースマン,Konrad Paul Liessmann,斎藤成夫,齋藤直樹
- 出版社/メーカー: 法政大学出版局
- 発売日: 2017/07/14
- メディア: 単行本
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- 作者: 藤本夕衣,古川雄嗣,渡邉浩一,井上義和,児島功和,坂本尚志,佐藤真一郎,杉本舞,高野秀晴,二宮祐,藤田尚志,堀川宏,宮野公樹
- 出版社/メーカー: ナカニシヤ出版
- 発売日: 2017/06/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「大学改革」という病――学問の自由・財政基盤・競争主義から検証する
- 作者: 山口裕之
- 出版社/メーカー: 明石書店
- 発売日: 2017/07/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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