2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧
今更ながら?表記の本を読了した。 エビデンスには階層があるという話は印象に残った。 具体的には, 回帰分析→自然実験と擬似実験(差の差、操作変数法、回帰不連続デザイン、マッチング法→ランダム化比較実験→メタアナリシス の順でエビデンスとしての信頼…
1週間と少し前,ウーバーイーツを使ってみた。 ウーバーイーツとは,素人が色々な飲食店の料理を自転車で運んでくれるサービスであり,アプリひとつで注文が可能である。 www.ubereats.com 大体この手のサービスは東京から始まる。 最初に興味をもったときは…
本書では,前書『アカデミック・キャピタリズム』をひいて,今回示すアカデミック・キャピタリズムを次のように定義している。 アカデミック•キャピタリズムとは、外部からの収入を獲得するための市場行動あるいは擬似市場行動の追求と定義することに変わり…
本書は,文系大学教育は仕事の役に立ちうるのであるという,ある面では常識的な仮説を,いくつかのテーマに沿って検討したものである。 本書の重要なところは,単に「役立ちうるのだ」「だから文系不要論はアホなのだ」という単純な因果を描いているわけでは…
本書は,政治学の視点から政策過程分析を論じたものである。 特徴は,実際に政策形成に携わった論者が執筆されていることと,官僚機構における予算編成過程等の分析方法(第4章)と,政策評価やフィードバック(第6章)に関することへの論及があることのよう…
本書は,大学進学率の地域格差が生じるメカニズムを,進学の費用便益分析から描いた。 博士論文が刊行されたものであるので,博論の書き方という視点からも勉強になった。 また細かいところではあるが,新たに知った重要なこととして,進学率を県外進学率と…
筆者は金融論が専門であるが,文教大学学園の理事経験があり,その仕事からきた問題意識にもとづき本書を執筆されたようである。 第1部では,戦後の高等教育政策の変遷とその中での位置づけを,第2部では,私立大学経営が抱える構造的な問題を,第3部では,…
教育社会学の学問としての歩みを紹介した第1巻を踏まえて,教育社会学のトピックがわかりやすく紹介されている。 取り上げられているテーマとしては,具体的には,教育格差,能力巻,職業観,教師,学校問題,ジェンダー,若者論,子ども,ニューカマー,ネ…
本書はご存知,クリステンセンによる『イノベーションのジレンマ』を,経済学的見地から実証的にサポートしたものである。 クリステンセンによるそれは, 「テーマと事例は面白いが、理論も実証もゆるゆるだ。経済学的に煮詰める必要がある」 からである。 …
競い合う2人のマジシャンを描く作品。 マジックにのめり込むあまり,最終的に互いに狂気にたどり着く。 その狂気は,「人間瞬間移動」をいかにして成功させるかで極まる。 ★★★★☆プレステージ (字幕版)発売日: 2013/11/26メディア: Prime Videoこの商品を含む…
振れ幅の大きさ(1)生活 よく,「一度上げた生活水準を下げられない」と言う人がいる。 これは厳しい。 なぜなら,この手の性格だと,生活水準を一定に保ち続けるだけでは満足度が維持できないので,上げ続けるしかなくなるからである。 一方,上げた生活水…
実家に帰ると年会費の請求が来ていたので脱会しようと思い電話したのだが,混雑しているとのことで繋がらない。 脱会しようと考えたのは,もう某レンタルビデオ店を使うことは二度とないからだ。 5年くらい使っていなかったにもかかわらず,無駄に年会費を払…
標記の本を読了した。初版は1997年。 しかし,自分がこの作品を知ったのは2007年だと思う。 大学生のとき,友人が「こんなのがあったよ」と写真を送ってくれた記憶がある。 10年越しに読み終わった。 いじめられている中学生が新しい世界を発見しながら強く…
自分の中で夏の課題図書にしていた標記の本を読了した。 有名な反証可能性概念は早くも上巻の第1章で登場する。 反証可能性とは,「経験的科学体系にとっては反駁されうるということが可能でなければならない」(p.49)ことを指すが,この前提には,反証可能…
標記の本を読了した。 今まで読んだ統計関連の中でもかなりわかりやすい。 おそらく,「実証」に焦点をあてて,具体的とともに解説してくださっているからだと思う。 その目的から,rやstataのコードの記載はない。数式は多少ある。実証分析のための計量経済…
初めて作った銀行口座 大学に入学した年,初めて銀行口座を作った。 それが三井住友銀行だった。 2004年当時,他の選択肢は考えられなかった。 親に連れられて,最寄り駅の支店に行き,作ったのである。 以来,アルバイトの振込から始まり,就職してからの給…
標記の報告資料をアップしました。 https://researchmap.jp/?action=cv_download_main&upload_id=173192 なお,本研究の推進にあたっては,以下の資金の助成を受けています。 ・文部科学省機能強化経費「大学における教育研究の生産性向上に関する国際共同研…