松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

給料の半分は職場からいただき,もう半分は自ら稼ぐのが理想

給料の半分は職場からいただき,もう半分は自ら稼ぐのが理想である。そのために起業したい。
現在,厚生労働省の「柔軟な働き方に関する検討会」等を中心に,副業・兼業を推進していく基本方針が議論されている。
こうしたことから,モデル就業規則から副業の禁止規定を除き,副業・兼業が原則容認されるようになる見込みである。
www.mhlw.go.jp
上記の動きは,「遅きに失した」と言っていい。
近い将来,複数の仕事を兼務することは当たり前になるだろう。
こうしたことすらもお上の指示がないとできない,という悲しい現実である。
そもそも,「本業」「副業」という区別自体がおかしい。
もしそうした区別があるとするなら,給料を支払う元が違うという,ポートフォリオの組み方の問題でしかない。
普通に考えれば,給料の支払い元を分散させ,リスクを下げた方がいい。一か所から給料をもらっている方が危険である。
ごく簡単な例でいうと,一か所から月30万円もらうより,6か所から5万円ずつもらった方がいい。
「本業」「副業」という価値観では,支払元が2か所しかないので,実はまだ危険である。
仮に給料を分散する働き方が可能になれば,ライフステージに応じた多様な選択が可能になる。
結婚,子育て,介護など,負荷がかかるイベントはたくさんある。
そうしたときに,「今は休みたいな」と思えば,仕事を減らせばいい。
「今は働きたいな」と思えば,増やせばいい。
1か所から給料を支払う働き方だと,そのようなことはできない。0か100かにならざるをえない。

「近い将来,当たり前になるだろう」と書いたが,その理由は,そうならないと日本が終了する未来しか見えないからである。
ただでさえ労働人口が減っていく中,働き方をよくするためには,多様な働き方を個人が選択できることが一番大切である。
そのために,仕事=どこかに所属してお金をもらう,という考え方を変えた方がいい。
もちろん,ある意味でメインの所属先,みたいなものは残り続けると考える。
「半分」の意はそこにある。したがって,もう半分は自分で稼ぎたい。
「そんなことで,メインの所属先(旧来の価値観でいえば,「本業」)の仕事に集中できるのか」という意見があるだろう。
しかし,自ら食い扶持をとりにいく人と,口を開けて食い扶持を与えられるのを待つ人,組織がどちらを欲するかといえば前者であろう。
したがって,その人に能力があれば,メインの所属先においても重宝せざるをえないだろう。
「お前はいったい何を言っているんだ」と思われるかもしれないのだが,このようなことを考えるとき,ぼくは50年単位の長い未来を想像している。
50年後には,必ずそうなっているだろう。
想像したり,発言したり,行動したりすることによって,そういう前向きな未来に貢献できると信じる。