松宮慎治の憂鬱

タイトルは友人が考えたもので,某アニメのことはわかりません。

ポイントカード・ハラスメント

「ポイントカードはよろしいですか?」

最近,というよりもずいぶん前から,コンビニやスーパーで精算する前,「ポイントカードはよろしいですか?」と聞かれることが増えた。
いや,「増えた」どころか,ほぼ間違いなく聞かれるようになっている,と言っても過言ではない。
確率は100%に近い。
ちなみにぼくは,ポイントカードは使わない派である。
なぜなら,ポイントカードを使うことによって,そのポイントを管理するというコストが発生してしまうからである。
そんなわけで,上記の問いに対して,毎回「いえ,結構です」とか,「大丈夫です」といった答えを返すことになる。
このような現象をぼくは,「ポイントカード・ハラスメント」と名づけた。
略してポイハラである。

ポイハラが起こるメカニズム

なぜ,ポイハラのような現象が起こるのか。
それは,事前に確認しておかないと,「なんだよ,俺はポイントカード持ってたのに。なぜ言ってくれないんだ」というクレーマーが発生するからだろう。
ひょっとしたら,商契約では厳密には商品を提供する側に,付随するポイント等の提示義務が存在するのかもしれない。
それゆえ,マニュアル化することにより,クレームを避けているのだろう。
だがそうしたときに,自分のようにポイントカードを使わない人間は,毎回被害にあうことにある。
すなわち,ポイントカードを提示し忘れる愚か者のために,ポイントカードを持っていない人間の時間が奪われているのである。
これは明らかに過剰チェックである。
少なくとも,ぼくはポイハラが嫌で嫌で仕方ないし,もし「うちはポイハラを行いません」というお店があれば,以後そちらに行くであろう。
ポイハラを行う店は,顧客として結果的にクレーマーを選好してしまっているのである。

過剰チェックという病

ポイハラからは,我々の社会を覆う過剰チェックという病が窺える。
たとえばぼくが行っている店の店員さんであれば,中にはぼくの顔を覚えている人もいるだろう。
にもかかわらず,なぜ必ずポイハラを行うのであろうか?
それは,マニュアルで定められているからである。その結果として,絶対にポイントカードを使わない人であることが分かっているのに,ポイハラを行う。
これを思考停止と呼ぶ。
過剰チェックは思考停止を呼び覚まし,そこから管理への従属を招く。
まさに現代社会の病と言えるであろう。