松宮慎治の憂鬱

'04京都橘高校卒→'08大阪教育大学卒、私立大学に職員として奉職→'17広島大学大学院教育学研究科博士課程前期高等教育開発専攻修了,そのまま後期課程在学中。とあるきっかけ(http://shinnji28.hatenablog.com/entry/2015/01/10/050000)があって、実名でブログを始めることにしました。特に憂鬱なことはないのですが、大学職員仲間がタイトルを考えてくれたので、そのまま使います。

丸山文裕先生の集中講義で学んだことーColleges and Universitiesー

7月12日(日)の丸山文裕先生の集中講義で学んだことを、メモ程度で置いておきます。
丸山先生の講義をもとに、自分なりにまとめました。
なので、典拠は丸山先生ですが、編集の責任は私にあります。
めちゃくちゃ面白かったので、メモとして置いておきたく思いました。

大学の伝統、CollegeとUniversityの違い

CollegeとUniversityはどう違うのだろう。
日本では「単科大学」と「総合大学」というふうに形容されるが、大学の伝統からすると、この定義は少し違っている。

大学というのは、「Colleges and Universities」と呼ばれる。
Collegesの「Co」は「一緒に」という意味だ。
歴史的にはイギリスで発展した。ここで何を教えていたかというと、「道徳」である。
基本的には性悪説で教師主導であった。
要するに、学生には訓練が必要という発想だ。
道徳・教育中心であったことから、隔離されて田舎にあった。
隔離されているから「キャンパス」という概念があるのだ。
壁があって、門がある。これが「キャンパス」である。

一方、Universitiesはヨーロッパ、特にイタリア、チェコ、フランスで発達した。
「Uni」は「ひとつ」という意味だ。
「Versities」は「ベクトル」を意味する。
すなわち、Universitiesは同じベクトルを向く、という意味だ。
すなわち、学問や科学中心になる。
学生主体、学生自治がその特徴だ。
学生は一つのコミュニティを形成して都市にあった。
象徴するエピソードとして、大学内で自分たちが裁判をして自分たちで死刑を行った例もある。
伝統的なUniversitiesの例だが、わが国においてはたとえば日本大学がそうだ。
「Town&Gown」という言葉がある。
「Town」は、もちろん街。「Gown」は学問の象徴。卒業式の時に着るからだ。
この2つが混在しているのがUniversityなのだ。

みなさんの学生時代、授業の開始が当たり前のように遅れることがあったと思う。
なぜ遅れるのか?実は理由がある。
TownとGownによるUniversityでは、先生も学生も移動しなくちゃいけない。
移動には15分くらいかかるだろうということで、15分程度の遅れは許された。
これを、「アカデミック・タイム」と呼ぶ。
Universityでは、教員と学生の関係も対等だ。
ゼミが発生するのがこっちである。それはそうだろう。
対等の関係でないと、議論なんてできないのだから。
教員と学生の関係も対等:ゼミが発生するのがこっち

以上を踏まえると、アメリカにおける「Community Coleege」というのは特殊だ。
寮がないけど自宅から通える。
これは、Colleges and Universitiesの歴史的経緯を踏まえた場合に、ヨーロッパの人から見るとよくわからない仕組みなのだ。
折衷案であり、アメリカ独自の発明であると言える。