松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

29歳は若手ではないということと、大学業界で生きていくという覚悟と

本日で29歳になりました。

「若手」からの脱却

大学業界では、長いこと「若手」でいられます。
大学は、基本的には年功序列の業界であり、比較的年齢層も上に寄っている業界です。
よって、いようと思えば最大で40歳くらいまでは「若手」でいられます。
30代なら間違いなく「若手」として活動できます。
そのことを否定はしませんが、29歳になったことを機に、「若手」として評価される活動からは手を引こうと考えています。
というのも、「若手」として評価される空間に長くいると、「若手」でなくなったときに、そのギャップに耐えられないと思うんですね。
正直、29という年齢は大学業界においてはまだまだ若さで勝負できる年齢ですが、一足早くそうした空間から脱却します。
若さの価値はある日一気に暴落すると思うので、それまでに若さ以外の価値をたくさん身に付けて、暴落に耐えうる状態にしておきたいと思っています。
いや、本当は28歳の一年もその予定だったのですが、色々と思ったようにいかなかったのです、、

大学業界で生きていくという覚悟

先日他大学の職員の方と話していたことですが、特定の業界で生きていくという覚悟は、どの段階で生まれるのでしょうか。
私とその方の見解では、やはり30前後だろうという一致を見ました。
35歳より前、というのが、全く別の業界に転じるには最後のチャンスだろうなということを感じます。
最近ではどのような仕事であっても、簡単なものや楽なものはありません。
真剣にやろうと思えば、それなりにしんどいし、ある程度のトレーニングを積まなければなりません。
螺旋階段のように隣接領域で職業が遷移していくことはあっても、全く別業界に行くというのはこのくらいの年齢がもう限界です。
ほんの数年前、やや違った業界に行く可能性も考えたことはあります。しかし、そのつもりはもうありません。
大学業界、どれほど広く見積もっても教育関連の業界以外で働くことは、もうないでしょう。

可能性を限定しても、世界は拡大する

普通に考えれば、こうした発想は可能性を狭めることと同じであり、やや後ろ向きなものに思えるかもしれません。
しかしながら、自分としては、「おそらく一生大学という業界の周辺でご飯を食べるのだろう」と覚悟を決めてからの方が、気持ちは楽です。
可能性を限定するということは、自分にとっては必ずしも世界の縮小を意味しません。むしろ世界が拡大する希望を感じています。
実際、色々な先輩方の助けもあって、ここ1、2年で全く別の世界が開けてきたという感覚があります。
これからどうなるのかよくわからないという現実を楽しみながら、20代の最後を過ごしたいと思います。