河野太郎議員の問題提起をめぐる先行研究の確認(1)そういうことをしてみてはどうだろうという話
ここ一か月ほど,主にツイッター界隈で河野太郎議員に対して,大学における研究費の使い道などの様々な問題を指摘できる状況になっている。
nlab.itmedia.co.jp
指摘された問題点に対して逐一河野太郎議員が回答を戻していることから,改善の期待とともに盛り上がっている。
www.taro.org
こういった,関係省庁から収集したデータに基づく河野議員の回答に対して,さらなる問題点を疑問点を山本裕子先生(イエナ大学)が指摘し,
twitter.com河野太郎議員が発信した、日本の国立大学に配分された科学技術研究費の統計資料を基に、研究者への研究費配分が少ないとされている原因究明の為の第一次計算を行いました。計算間違い、ミスのご指摘、あるいはさらなる議論のたたき台となれば幸いです。https://t.co/RHhOXCUiML
— 山本裕子@イエナ大学、ドイツ (@yamayu_lab) November 26, 2016
さらに,この山本裕子先生のご指摘に対して,同業の某氏がリプライを加えるなど,
d.hatena.ne.jp
かなり議論が進行しつつある印象である。
河野議員のパワーには頭が下がる。
これに対して何か貢献できないかなと思っていたのだが,自分が貢献できるとすれば先行研究の確認くらいかなと。
それは,議論を見ている中で,その一部は先行研究で実証されているはずだと感じたからである。
加えて,議論の渦中で先行研究がレビューされている感じもなかった。
自分は山本先生や同業の氏ほど優秀ではないし,私学勤務なので国立のことは詳しくないし,ローデータをいじって追試することも難しいので,公刊されている論文を読むくらいのことはせんとなあと。
そんな風に感じながら,成り行きをしばらく見守っていた次第である。
とはいえ,勤務先や広島大学の高教研に迷惑がかかってもマズいし,どうしようかなと逡巡していたのが正直なところではある。
しかし何も貢献しないのもなんだか気持ち悪いという個人的な理由から,何か明確な目標があるわけでもないが,次回から先行研究を少しずつ確認する作業をしてみたい。