松宮慎治の憂鬱

タイトルは友人が考えたもので,某アニメのことはわかりません。

「他人の金で,生きていく」プロ奢ラレヤーから見る,価値の相対化について

先日,アベマTVに「プロ奢ラレヤー」が出演していた。彼の存在を知らなかった自分が恥ずかしい。
「プロ奢ラレヤー」であるところの中島太一氏(21歳)は,「他人の金で,生きていく」すなわち日々奢られることで生活をしている。
「奢っていいよ!」といったメッセージをツイッターで発し,奢ってくれる人を募集しているのである。
奢る方も,「プロ奢さんに奢れた!やった!」的なノリである。
「他人の金で食うナポリタンはうまい」というのはけだし名言である。
www.youtube.com
彼を見て,2人の人物を思い出した。
1人は,「世界一即戦力な男」菊池良氏である。
菊池氏は大学生の頃に「世界一即戦力な男・菊池良から新卒採用担当のキミへ」というウェブサイトを開設し,大学生がお願いして入れてもらう側であるとことの就活という価値観を壊した。
www.sokusenryoku.me
もう1人は,「家のない生活」坂爪圭吾氏である。
坂爪氏は5年前のバレンタインデーに同棲していた彼女に振られたことをきっかけに家を失い,家のない生活を開始する。
彼の行動は中島氏ほど端的ではないのだが,SNSを通じて様々な支援を受け,むしろ家のあったときよりもいい生活をすることになる。
(現在は,再び熱海で定住し,また新しい挑戦をされているようである)
ibaya.hatenablog.com

彼らに共通するのは,啓蒙とも呼びうる価値の相対化であろう。
実は冒頭の中島氏の出演番組では柴田アナが泣いてしまうのだが,これは価値の相対化によって生じた現象であるように思う。
自分が今まで当然と思って信じてきた考え方が相対化され,その事実に正面から向き合った結果の葛藤が,涙という形で表出したのであろう。
中島氏自身が出演後に次のようなことを語っている。


単一に近い価値観を強く持っている人は,一般的に常識人,あるいは立派な社会人として振る舞うことが多いが,実はときとして傲慢である。
なぜなら,ときに別の価値観を否定することで自分の立場を強くしようとすることがあるからである。
柴田アナは番組の流れで自身の傲慢さに気づいてしまったことで,泣いてしまったたのだろうと想像する。
良い番組であった。