松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

マイケル・ギボンズ編著,小林信一監訳(1997)『現代社会と知の創造―モード論とは何か』(丸善ライブラリー)を読了

かなり今さらなのだが,標記の本を読了した。
2年くらい,読まねば読まねばと思ってようやく読めた。
しかし,内容的には結構読むのがつらい。
冒頭の小林先生による解説がもっともわかりやすい。

ディシプリンの内的論理で研究の方向や進め方が決まるのがモード1、社会に開放された科学研究のモードがモード2となる。(p.5)

要は,知識生産のありようが,学問ありきではなく,社会の要求ありきに変化してきた,そのことを説明する枠組みとして「モード」というコンセプトを導入した,ということである。
知の生産主体であるところの高等教育や大学に対する言及もかなりある。
ある意味で当然のことかもしれないが,自分としては予想外だった。

現代社会と知の創造―モード論とは何か (丸善ライブラリー)

現代社会と知の創造―モード論とは何か (丸善ライブラリー)