松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

論文が出ました:「高等教育研究と計量分析」『教育社会学研究』第104集,pp.29-53.

立石先生(国立教育政策研究所),丸山先生(名古屋大学),速水さん(椙山女学園大学名古屋大学大学院),中尾さん(広島大学大学院),村澤先生(広島大学)との共著です。
まだオープンアクセスにはなりませんので,抜刷ご入用でしたらご用命いただければ幸いです。

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ご案内:8月6日(火)開催 第6回公開研究会「羽田貴史『大学の組織とガバナンス』書評会」

今さらとしか言いようがないのですが,標記の書評会に参加します。
飛び込みでも大丈夫かと思いますので,よろしければお越しください。ぼくの担当は第2部です。

以下のとおり公開研究会を開催いたしますので、ご案内いたします。

■日時
2019年8月6日(火)14:00~17:00
■場所
RIHE授業研究開発室112
■使用言語
日本語
■定員
20名
■テーマ
羽田貴史『大学の組織とガバナンス』書評会
■講演者
羽田貴史 (東北大学名誉教授 / 広島大学名誉教授)
宮田弘一 (尾道市立大学広島大学大学院)
松宮慎治 (神戸学院大学広島大学大学院)
樊怡舟 (広島大学大学院)
■プログラム概要
14:00-15:00 羽田貴史『大学の組織とガバナンス』を語る
15:00-17:00 院生による書評と討論会
        宮田弘一(尾道市立大学広島大学大学院)
        松宮慎治(神戸学院大学広島大学大学院)
        樊怡舟(広島大学大学院)
■概要
本研究会では、最近『大学の組織とガバナンス』(東信堂)を刊行された羽田貴史先生をお招きして、ご著書の概要をご紹介いただくとともに、RIHEの院生による分担書評を行います。
本著書のタイトルにもなっている大学の組織とガバナンスに関する関心は依然高いものがありますが、体系的な研究がなされているとは言えません。そんな中本著書は、高等教育関係者待望の刊行とでも言えるものであります。この研究会企画を通じて、本著書およびご本人から、大学組織のあり方やマネジメント・ガバナンスの要諦を学ぶ良い機会を形成できれば幸いです。
皆様のご参加をお待ちしております。

8月6日(火)開催 第6回公開研究会「羽田貴史『大学の組織とガバナンス』書評会」

ご案内:IRよろず相談会(広島大学高等教育研究開発センター内研究資源ナショナルセンター主催)について

あまり大々的に宣伝していないのですが,以下のようなイベントを企画しています。
私は行けませんが,よろしければ(当日飛び入りでも)お越しいただければと思います。

rihe.hiroshima-u.ac.jp

【メモと紹介】本庄武(2019)「脳科学の発展が少年法適用年齢引下げ問題に与える示唆(少年法適用年齢引下げ問題について:脳科学の視点から【第4回】)」『判例時報』2402号,pp.142-146.

成人の年齢が2022年から18歳になるが,少年法の対象年齢を18歳未満に引き下げるかどうかは,未だ結論を得ていない。
この論稿は,かかる状況をめぐって科学的根拠と日本の政策の合理性から検討したものである。
まず,アメリカでは脳科学の知見が少年に対する厳罰化を抑制する立法を後押しするなど,少年司法政策に脳科学の知見が少なからず援用されていることを提示した上で日本の現状を振り返り,少年司法政策が一部を除いて脳科学ではなく規範に立脚して検討されていることを指摘する。
その上で,脳科学の知見は18歳を過ぎても発達するということにあるから,対象年齢を引き下げようすることは科学的には不合理であり,かつ政策的合理性および理論上の必要性の観点からも,引き下げる論拠は見当たらないと批判している。
論者が検討した対象年齢引下げの根拠のうち,特に興味深いのが「世論」である。その一部を引用する。

成年の意味の変容と同様に、少年の行動制御能力が十分発達していないという知見もまた、世論には浸透していない。にもかかわらず、少年法適用年齢を引き下げて、原則として刑事責任を問うことにすると、18歳は「自律した存在」であるとの世論の誤解を強化することになってしまう。18歳に達した以降も若者は未成熟であり、社会的に支援していかなければならない、という認識を普及させる観点からも、少年法適用年齢は引き下げるべきではない。

振り返れば,少年法の適用年齢を引き下げるべきか否かは,かなり以前から議論されてきたように思う。具体的なその契機は,少年犯罪が多発した1990年代後半にあったように感じる。
自身が中学生の頃に社会の授業内で,引き下げるべきかどうかをディスカッションした記憶もある。当時の自分は,素朴に対象年齢を引き下げるべきだと考えていた気がする。
しかしながら,対象年齢を引き下げたときに,対象に含まれる年齢層の犯罪が本当に減るのかどうか,事前に推論することが果たしてできるだろうか。
翻っていま考えることは,①いつをもって成人(ないし少年)とみなすかは,かなり難しい問題である②一度下げると軽々に上げられなくなってしまうから,下げることには慎重であった方がよい,の2点である。
大学にたまたま職を得て,色々な学生と接していると,18歳の時点でかなり成熟している方もいれば,そうでない方もいて,分散が大きい。
1つの大学の中で見てもそうなのだから,大学生全体,18歳全体,という風に射程を広げていくと,自然と簡単な線引きが難しいことに気づく。
このとき,社会のありようからすれば,成熟していない方にあわせることが望ましいように思う。

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