松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

奥田英朗『空中ブランコ』(文春文庫)を読了

こちらも,ひとに貸す前に再読した。
名作としか言いようがない。

空中ブランコ (文春文庫)

空中ブランコ (文春文庫)

奥田英朗著『イン・ザ・プール』(文春文庫)を読了

ひとに貸すために標記の本を読了した。
久々に声出して笑った。

イン・ザ・プール (文春文庫)

イン・ザ・プール (文春文庫)

宮下奈都著『太陽のパスタ、豆のスープ』(集英社文庫)を読了

標記の本を読了した。
結婚式直前に破断された女性がやりたいことのリストを作るという,ハリウッド映画のような設定でありつつ,内容はきわめて日常的というギャップが面白かった。

太陽のパスタ、豆のスープ (集英社文庫)

太陽のパスタ、豆のスープ (集英社文庫)

平成28年度教職課程認定申請に関する事務担当者説明会について

こちらのブログが詳しいので、ご高覧ください。
「平成28年度教職課程認定申請に関する事務担当者説明会」に参加してきました。 - 大学職員の書き散らかしBLOG
手引きの変更点も、別記事で記載いただいています。
細かすぎて伝わらない「教職課程認定申請の手引き」の変更点 - 大学職員の書き散らかしBLOG

権限がないとやりたいことができないという仮説について

職場において、「このレベルのことは自分では決められない」といった言説を聞くことはないだろうか。
あるいは、「やりたいことができるようになるためには、えらくならないといけない」、もしくは「今は平社員だから、やりたいことができない」等と。
こういったときの「レベル」「えらい」といったときに、想定されている対象は「役職」であろう。
つまり、権限は「役職」に伴って付与されていると考えられているのである。

しかしながら、この仮説には疑問がある。
個人的には、むしろ逆なのではないか?と感じるのである。
というのも、役職が付与されるということは、自分の意見の主張よりも、周囲の利害関係の調整を優先させるということだからである。
役職が上位になると部門を越えたコミュニケーションが増える。
そうすると、むしろ自分のやりたいことなど放っておいて、他の人がやりたいことをどう止揚するか、が最大のミッションになってしまう。

リーダーシップとオーサーシップは違う。
権限は、権威か、リーダーシップか、その両方か。
難しい問題だが、自分のやりたいことを保証してくれるのは、多分権威ではなくリーダーシップであろうとは思う。
センゲは、リーダーシップはあらゆる階層で求められると言っている。

学習する組織――システム思考で未来を創造する

学習する組織――システム思考で未来を創造する

すなわち、立場やレベル、権威の有無にかかわらず、各々がリーダーシップを発揮することが望ましいのである。

以上のことから、冒頭のような言説を支持している方は、いつかとんでもない現実にぶち当たる可能性がある。
具体的には、「役職(権限)が付与されたにもかかわらず、やりたいことができない」という状態である。
「役職(権限)があればなあ」と思いながら過ごしていたら、役職が付与されても実はやりたいことができず、ぼくの仮説が正しければ、むしろ以前よりやりたいことができなくなってしまうのである(元々できていなかったという前提があるにもかかわらず)。
実におそろしいことである。
やりたいと思ったことは、次々にやった方がいい。
それが認められるかどうかは、たしかにわからない。
しかし認められない理由は、役職や権限がないことだけに求められない。
組織文化や、普段の自分の行いや実績、コミュ力など、様々な変数が絡み合った結果である。やりたいことをやらずに未来に期待し続けて過ごすのも悪くないが、「いつかやれたらなあ」等と思いながら職業人生を終えてしまったら、それは夢の中を歩いていたことと同じである。
それをよしとするかどうかは、その人の価値観による。

【ゆる募】日本経済大学の教職員の方を,どなたかご紹介いただけませんか

標記の件について,日本経済大学の方に教職課程認定申請のことであつかましくもお伺いしたいことがあります。
もし,たまたまこのブログを見てくださっている関係者の方,もしくは教職員の方をご紹介くださる方がおいででしたら,sanjyuumatsu@gmail.com までメールをいただければ幸いです。
お手数おかけします。

平成28年度教職課程認定等に関する事務担当者説明会で聞くべきこと

明日昭和女子大で開催される課程認定の説明会に関連して,職場の参加する同僚向けに作ったものです。
もしよろしければ,ご笑覧ください。
こういった機会にご挨拶したい方も多くいらっしゃるのですが,私は今回参加しません。
ご容赦ください。

①全体を通して
 最も大切なことは,集中して聞くべきところとそうでないところを分ける,ということです。分け方のポイントは,その情報が既知(既にどこかで公開されている)か未知(未だどこでも公開されていない)か,という点です。集中して聞くべきところは,当然のことながらその場で初めて明かされる,未知の情報です。
 既知情報と未知情報は,たとえば次のように考えることができます。
 【既知(既にどこかで公開されている)情報】
  ・『手引き』に掲載されていること
  ・政策文書やそれに準じる刊行物,もしくは改正法で明記されていること
 【未知(未だどこでも公開されていない)情報】
  ・再課程認定申請の具体的なプロセス,たとえば教員審査をどのように行うか等
 上記のことから言えるのは,未知情報を入手するためには,既知情報を予め詳細に把握しておかなければならない,ということです。そうでないと,全てが未知情報に聞こえてしまいます。既知情報としては,少なくとも最新の『手引き』の内容と改正法の動向を十分に把握しておく必要があります。既に『手引き』の変更点や改正法のポイント等の形で,既に配付してきたところですので,これらに十分目を通してから参加してください。

②制度改正について
【既知情報】
・改正免許法の内容は明らかにされました
・また,おおまかなスケジュールについても,『馳プラン』どおりに進んでいます
【未知情報】
・施行規則の内容がまだわかっていません。また,施行規則がいつ示されるのかも,明確にはされていません(おそらく3月頃ではないかと思われますが・・)
・「教職課程コアカリキュラムの在り方に関する検討会」の審議結果がいつ,どのように制度に反映されるかも明らかではありません。森山先生は来年の6月頃に検討結果を示すと仰っていますが,それだと施行規則に反映されない可能性が高いので,制度上どのような効力を持ちうるか不明です

③教職課程認定申請手続に係る留意事項について
【既知情報】
・2017年度申請,2018年度審査,2019年度新課程スタートです(馳プランどおり)
【未知情報】
・再課程認定申請の具体的プロセスは,全く明らかではありません。おそらくは次年度に何度か全国で説明会を行うものと思いますが,内容が現時点でどの程度決まっているのか,知る必要があります