初めて休もうかと画策していましたが,若手研究奨励の報告をしては?というオファーを研究・研修委員会からいただき,ご支援に対する恩返しとして報告を行うことにしました。
今日から申し込みが可能になるはずです。もしよろしければお越しください。
教師の資質能力への政策的関心は依然として高い。たとえば,(1)高度専門職業人を理念とする教職大学院制度の整備(2)更新制度の開始による免許状の質保証(3)中教審答申で示され,議論された修士レベル化(4)施行規則一部改正を機に,大学に義務付けられた育成指標等の策定など,近年に限定しても枚挙に暇がないと言える。ところで,これら教師の資質能力へのさまざまな評価軸は,いかなる由来で生起し,今日に至るのであろうか。背景に一貫性が維持されてきたのか,それとも場当たり的な,ある種の弥縫策に留まってきたのか。本研究ではこうした問題関心から,教師の資質能力への評価に関する先行研究を披見し,概念整理を試みる。このことによって,今後の政策に対する実践的示唆の獲得を目指す。
この報告は,2015年度若手研究奨励金による研究成果の一部です。