松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19.  なお,以下のnoteは今後も更新する可能性があります.https://note.com/smatsumiya/(2024.8.1.追記)

教職課程の学生同士の学び合いに向けた試み(1)問題意識

実は先週、他大学の職員の方から、私の勤務先において、「教職志望学生同士が教え合い学び合う正課外団体のようなものはありますか?」という質問をいただきました。結論から言うと、芽生え始めている、という状況です。いただいたこのご質問にお答えする形で、どういう問題意識からどのようなことを考え、行い、現在に至ったのかを連載形式で述べようと思います。

第1回は、私個人の問題意識です。

私が学生支援の部門から教務の部門に異動したのは、2012年6月のことです。教務に異動して担当することになったのが教職課程でした。これは私がおそらく教育大学を卒業しているからだと思われます。しかしながら、私が所属していたのは、教育学部ではあったもののいわゆるゼロ免課程であり、確かに教員免許は持っていますが、一応持っているだけ、といった程度のレベルです。よって、なんとなくの印象で人事配置を行うことは間違っています(笑)

さて、2012年6月に異動して教職課程を担当する、ということは、実は2014年4月、2015年4月に設置予定の新学部における教職課程認定申請の仕事を担う、ということとイコールでした。というのも、教職課程の認定申請書の締切期日というのは、当該学部の設置される前年度の5月末だったからです。

やったことのある人は分かると思いますが、この仕事は大変にハードで、私は着任してしばらくすると、この仕事にかかりきりになりました。自分の力の7割~8割は、この仕事に費やしたと思います。そこまでしないと、認定は受けられなかったでしょう。

そうした労力を払いながら、私は常に自分に疑問を持っていました。私にとって教職課程認定申請という仕事は、それなりにチャレンジングでやりがいもあり、評価もされ、自分にとってはすごくいい影響を与えてくれる業務でした。

でも結局のところ、この仕事は未来の学生のための仕事であり、今いる学生のための仕事ではありません。

自分は、今いる学生のために働かなければならないのではないか、そのための力が十分使えていないのではないか、そうした問題意識をずっと頭の中に持ちながら、着任してからの1年弱を過ごしていました。