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松宮慎治の憂鬱

'04京都橘高校卒→'08大阪教育大学卒、私立大学に職員として奉職→'17広島大学大学院教育学研究科博士課程前期高等教育開発専攻修了,そのまま後期課程在学中。とあるきっかけ(http://shinnji28.hatenablog.com/entry/2015/01/10/050000)があって、実名でブログを始めることにしました。特に憂鬱なことはないのですが、大学職員仲間がタイトルを考えてくれたので、そのまま使います。

【2018年3月までトップに掲載】教職関連,特に再課程認定申請関連のお問合せがある方はこちらへ → sanjyuumatu@gmail.com

何かございましたら,いつでもお問合せください。
shinnji28.hatenablog.com

2016.12.4

【お詫びと御礼】全私教協第6分科会に参加されたみなさまへ

本日は参加いただき,ありがとうございました。
全私教協の1つの分科会で,600名以上に参加いただいたのは初めてではなかろうかと思います。
たくさんお集まりいただいたにもかかわらず,正直意義深い時間になりえたかどうかわかりません。申し訳ありません。
また今回,結局三ヶ所の会場を中継で結んだことから,メイン会場からしか質問をできないのはまずいので,フロアからの質問を受けないことにした,という制約がありました。
フロアからの質問を受けないというのは,非民主的な印象を持たれてしまったかもしれませんが,公平を期すために運営側からお願いしたことで,文部科学行政の立場とすれば,むしろ多様な質問を受けたかったかもしれません。
ですので,あの方法の責任はこちらにあります。
会場を中継で結んだことについては,ご不便をおかけしたかと思いますが,むしろ会場校のご尽力でこれだけ多数の方を収容できたので,玉川大学様に感謝しております。
資料の印刷,追加配付等も全てしていただき,運営側としてやることはほとんどなかったと言っても過言ではありません。
司会の務めとして最後にスタッフのみなさまへ御礼をお伝えするべきでした。
ありがとうございました。
今回新たに明らかとなったと思われる点については,追ってまとめます。

週末の全私教協定期総会•研究大会について - 松宮慎治の憂鬱]

週末の全私教協定期総会•研究大会について

標記の件について,全体で1,000人超,第6分科会には600人超が参加されると事務局から伺っており,にわかに(というとダメかもしれませんが)責任を感じて参りました。
再課程認定申請を扱う第6分科会は,現時点でメイン会場とサブ会場をわけて中継を行うと伺っていますが,どうなるかわかりません。
できるだけ公平感を欠くことのない運営に努めますが,至らぬこともあろうかと思います。
なにとぞご寛容ください。
また,これだけの方に気持ちよく参加いただけるよう,会場校の玉川大学の皆様には相当のご尽力をいただいています。
この場をお借りして御礼申し上げます。
#一部お問い合わせを頂戴しましたが,資料は当日配付されますのでご安心ください。

【ご案内】2017年度全私教協定期総会・研究大会の申し込み開始について - 松宮慎治の憂鬱

全私教協の研究大会@京都に参加していました - 松宮慎治の憂鬱

三輪哲・林雄亮編著『SPSSによる応用多変量解析』(オーム社)を読了

こちらも,修士論文執筆時に大変お世話になった一冊である。
多項ロジット,イベントヒストリー,マルチレベル分析,パネルデータ分析といった高度な手法も網羅している。

SPSSによる応用多変量解析

SPSSによる応用多変量解析

山際勇一郎・服部環(2016)『文系のためのSPSSデータ解析』(ナカニシヤ出版)を読了

この1年,本当にお世話になった本。
特徴は,統計分析の考え方とSPSSの使い方が併記されている点にある。
特に助かったのは,SPSSの出力結果をどう見ればいいのかが書いてあることと,論文に記載しなければならない情報が何かを示してくれていることである。
Rへの移行は考えてはいるものの,これからもお世話になると思う。

文系のためのSPSSデータ解析

文系のためのSPSSデータ解析

経験志向と年功序列

大学も含めた歴史の古い日本的組織は,経験志向であることが多かろうと思う。
具体的には,Aさんはxという部門にt年在籍したから,経験豊富なベテランである,ということが前提になる。
「いや,Aさんはt年その部門に在籍したけれども,全然仕事をせず付加価値を生まなかった」ということや,
入ったばかりの新人がめちゃくちゃ優秀で3か月で前任者を超える結果を出す,ということも当然起こりうるし,現実に起こっているだろう。
期間でどれだけの結果を出したかが重要であるのに,経験,つまり蓄積した時間を,結果を評価するときの代理指標にしてしまうのである。
ではなぜ結果ではなく時間によって人材評価を下すのかといえば,それは歴史の古い日本的組織の人材評価方法が年功序列であることが多いからであろう。
年功序列というか,もっと直接的にいえば年齢給である。
年齢給というのは,時間を蓄積すると報酬も上がるというモデルなので,時間を評価指標とすることとの相性がいいのである。
もしも,時間の蓄積と結果との関連があまりない,というケースを認めてしまうと,報酬の体系も変える必要が出てきてしまう。
したがって,現実的に妥当かどうかはともかくとして,時間の蓄積と結果の上昇とを紐づけておいた方が,報酬の体系を変えなくてよいので都合がよい。

問題は,「誰にとって都合がよいのか」ということである。
それは,「できるだけ長い時間を蓄積しつつ,一方で結果はできるだけ出さない」人であろう。
年齢給を前提とすれば,過ごす時間において,できるだけ生み出す結果を薄く引き伸ばしておいた方が,投じた労力に対する還元が大きいということになる。
私は新卒ストレートで今の職場で入り,一度も転職等をしていない。
実はこういう人間が年功序列システムではもっとも有利である。スタートをできるだけ若くし,同一の組織に居続けるというメリットが,少なくとも金銭面では働いてしまう。
経験志向と年齢給は相性がいい。しかし中身は神話である。
事実,年齢給が想定するようなモデルは現実に全然フィットしていない。
その人の得意・不得意,向き・不向きをはじめとしてさまざまな能力変数があるはずなのに,年齢(時間)を報酬に効く最大(そしておそらくほぼ唯一)の変数に設定するのは変である。

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

草野厚(2012)『政策過程分析入門』(東京大学出版会)を読了

標記の本を読了した。政策過程研究の大元の理論を確認したいと思ったからである。
本書で参考になったのは2か所である。
まず,政策過程分析でよく使われるモデルが,実証方法も含めて並んで示されていた点である。
具体的には,細谷モデルと福井モデル,アリソンによる3つのモデル,増分主義モデル,国内政治モデル,非正式接触者モデル,相互浸透モデル,スナイダー・モデル,ごみ箱モデル,政策の窓モデルである。
全体像を把握したのち,各モデルの原典にあたれるのでありがたい。
もう1つは,資料として新聞の縮刷版の収集(そののちに行うべき日表の作成)が例示されていたことである。
また,個人的に気になった資料的価値についても,次のような言及がなされている。
今後自分が用いるときにそういった指摘がきたら,ディフェンスとして引用できそうな気がする(p.72)。

問題は,新聞の資料的価値である.歴史家からは,新聞はしょせん二次資料であり,資料的価値は少ない,記事にバイアスがかかっているとの声も聞こえてくる.しかし,逆に,現代の問題に関する政策過程を再現するためには,行政の情報公開が進んでいない現状では,新聞に代わる資料を見つけることは不可能である.

政策過程分析入門 第2版

政策過程分析入門 第2版