標記の本を読了した。
本書では主に,制度,環境,歴史といった「大学とは何か」を平易な言葉で解説するとともに,大学の教員や職員がどのような存在で,どういったステークホルダーからどのようなことが期待されているのか,までが示されている。
簡便性と網羅性を両立したという意味で,画期的ではないかと感じている。
唯一気になったのは,事務組織をウェーバーの官僚制で説明している点である。
たしかに事務組織はその色が濃いかもしれないのだが,事務組織に限らず,大学そのものが官僚制の組織である,というのが自分の理解である。
- 作者: 中井俊樹
- 出版社/メーカー: 玉川大学出版部
- 発売日: 2019/08/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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