松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

アルン・スンドララジャン(門脇弘典訳)(2016)『シェアリング・エコノミー』(日経BP社)を読了

標記の本を読了した。
本書が描く「シェアリング・エコノミー」的未来は,次のような状態を指す。

1 おおむね市場に基づく──財の交換が行なわれ新しいサービスが生まれる市場が形成され、より潜在力の高い経済活動が実現する。
2 資本の影響力が大きい──資産やスキル、時間、金銭など、あらゆるものが最大限活用される新しい機会が生まれる。
3 中央集権的組織や「ヒエラルキー」よりも大衆の「ネットワーク」が力を持つ──資本と労働力を供給するのは、企業や政府ではなく分散化された個人となる。ゆくゆくは取引を仲介するのも、中央集権的な第三者ではなくクラウドベースの分散型市場となる可能性がある。
4 パーソナルとプロフェッショナルの線引きが曖昧──車での送迎や金銭の貸し借りといった、従来「私的」とされてきた個人間の行為が労働とサービスの供給源となり、しばしば商業化・大規模化する。 5 フルタイム労働と臨時労働、自営と雇用、仕事と余暇の線引きが曖昧──伝統的にフルタイムとなっている仕事の多くは、案件ごとに拘束時間や稼働率、従属度、独自性のレベルが異なる請負仕事に取って代わられる。

2年前の本であるので,この一部は既にかなり進行しつつある。
自分自身の生活の中にも,かなり入りこんできたという実感を添えながら読んだ。

シェアリングエコノミー

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