松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

業務改善で意識している7つのこと

(1)小さく始めて,大きく育てる

いきなり大きなレベル,高いレベルで改善を実施しようとすると失敗する。
まずできる範囲で小さなことから始めればよい。そして大きく育てればよい。
これを「雪だるま方式」という。
「雪だるま方式」に依拠すれば,大きさやレベルに関係なく,ともかく一歩を踏み出すことが重要になる。

(2)遠慮はしない

「こんなアホなことを言ってしまっていいのだろうか」
「こんなことを言ったら,意識高い系と揶揄されるのではないか」
かような忖度は無用である。
提案の妥当性を決めるのは自分ではないので,出す前から色々考える必要はない。

(3)手数を増やす

人間の能力に大きな差はない。
せいぜい,打率4割と打率2割くらいの違いであろう。
しかしながら,業務で問題になるのは打率ではなく,ヒットの数である。
したがって,100の打席に立った打率2割と,10の打席にしか立っていない打率4割は,前者の方に価値がある。

(4)しつこく出す

何事も1回で受け入れられることはない。
機会を変えるたびに何度でも出していくことが必要である。
そうすれば,「しつこいやつだな」と思われて,そのうち通る。
「めんどくさいやつだ」と思わせればこっちのものである。

(5)職掌にこだわらない

「その仕事は,あの部署の仕事では……」等と言い出すときりがない。
往々にして,新しい提案は緩衝地帯にある。
それゆえ,既存の職掌を前提とすると,所管部署はどこにもないということになる。
このように,既存の枠組みを意図的にカットして,より純粋に改善したいことにフォーカスすればよい。

(6)安易に先延ばししない(できることは即やる)

「次年度はこうしよう」と思うことは,そのほとんどが達成されない。
なぜなら,人間の長期記憶は当てにならないからである。
できることはすぐやる。今からやる。明日からやる。
明日が無理なら,もっとも直近で可能な道程を思い浮かべる。
そのようにベストを尽くそうとすることで初めて,物事が可能になる。

(7)前向きな提案に対しては,頑張って「うん」と言う

提案には後ろ向きなものと前向きなものがある。
後者については,言われた時点で様々な問題が思い浮かぶことだろう。
しかし,それらの問題をいったん留保して,努力して受け入れよう。
これを,「頑張って「うん」と言う」と呼ぶ。
そうすることで,提案を出す側も,新たな案を出し続けてくれるのである。