松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

傍若無人(傍らに人無きがごとし)なおじさんたち

私はよく新幹線を利用するのだが、ここ最近気になるおじさんが増えている。
ジェンダーや年齢で表現すると怒られるかもしれないが、そういう人は大抵「おじさん」なのだ。

座席を全く避けようとしないおじさん

私は必ずA席といって、三列シートのコンセント側の端に座るようにしている。
この理由はいくつかあるのだが、コンセントが使えるということと、三列であるので隣の席が空きやすいということである。
見知らぬ他人と距離が近いのがいやなので。
このとき、1つ開けたC列に座っているおじさんで、ぼくがA席に入ろうとするときに、全く避けようとしない人がいる。
もちろん、「避けるべきだ」とまでは言わないが、こちらはスーツケースを持っているのだ。
普通の人は、立ち上がらないまでも腰を浮かすか、足を避けるかくらいはしてくれる。
そういったことを全くしてくれない場合、私はスーツケースを持ち上げなければならない。
むしろその方が危なくないだろうか。
体調が悪いとか、障がいをお持ちだとか、そういった事情があるのかと思ったが、どうもそうではなさそうであった。
尊大に座っているだけ。スーツケース?知らねえよ。お前の荷物の事情なんて。俺は偉いんだぞ。そんな感じだろうか。
ちなみにそのおじさん、下車するときに自分の食った弁当の箱を座席の下に放置していった。
そのゴミは、私が代わりに捨てた。


座席を占拠して、大人数で宴会をしているおじさん

最近1番ひどかったのがこれである。
私はいつもEX-ICというアプリを使って上記のA席を押さえているのだが、座席表を見て場所の指定まではしていない。
しかし、AIが自動的に空いているところを探してくれるはずと信じている。
あるとき、自分の席に座ろうとしたら、そこの周辺を占拠しておじさんたちが宴会をしていた。
私が間違っているのかと思って、パーサーに確認したら、やはりそこは自分の席である。
ということで、頼んだわけではないのだがパーサーが注意してくださった。
すると、なんと「にいちゃん、ここもあいてるんやけどな、向こうもあいてるんや」などと言い出すのである。
つまり、6人で過ごしているので、三列席を2つ使いたいと。
1人があぶれてしまったので、私の予約した席を使いたいと。
お前はそのあぶれた1人のところに座れと。
要するにそういう趣旨であった。
そこで私は「いやそれはダメでしょ」と言うことにした。
しかし大人の対応として、「ごめんなさいね。コンセントのある三列シートの端、つまりA席を意図的にとってるんです。だからコンセントのないあちらの2人席のD席に座ることはできません」と追加的に伝えた。
パーサーが、「車掌にも報告しておきます」とおっしゃって、そのあと車掌がそっと往復してチェックしていたのには笑ってしまった。
なぜこんな年上のおっさんにこのようなことを言わねばならないのか?
しかもどうやら子どももいるようだ。悲しくなる。
「ぼくはこのタイプの席ならどこでもいいんです。車掌に言って代えてもらいましょうか?」と伝えると、「いやいや気にせんといてください」と言われた。
は?それは俺のセリフであってお前が言うことではないんですが…。
愚かなおっさんにそのような気を使ってしまったこと自体、後悔している。
なお、その後私に近いポジションで宴会が継続してしまったことは言うまでもない。
うるさくてたまらないので、車掌に頼んで、自分が移動すべきであった。
またE席で1人で座ったいた女性にも、隣にうるさいおじさんが舞い戻ってくる結果になってしまって、気の毒なことをした。

改めて確認するまでもなく、指定席というのは追加料金を払って席を確保するためのものである。
自分の好きなように座りたいなら、そのための対価をきちんと提供しなさい。
グリーン車でそのような目にあったことはない(宴会もない。1人飲みは当然あるでしょうけど)のが、ますます悲しい。

私は、決してマナーにうるさい方ではない。
むしろどうでもいいと思っている。
しかしながら、家でもなく、職場でもない、完全なる他人だらけの公共の場でのこうした態度の人には、本当に情けないという思いを抱かざるを得ないのである。
まさしく傍らに人無きがごとし。
日本人はマナーが良いというが、必ずしもそんなことはないと思う。
悪いけど、若い人でこういう人はあまり見たことがない。
日本の将来は、時間が経てば経つほど明るくなるかもしれない。