松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

青木栄一著「地方分権と教育行政―少人数学級編成の政策過程」(勁草書房)を読了

昨日の投稿に引き続き,教育行政における政府間関係の研究知見が著されたのが本書である。
また,分析枠組みとして,政府間関係論に加えて「政策共同体論」も援用している。
本書で分析の素材となっているのは副題となっている「少人数学級編成」である。
「少人数学級編成」の政策過程に関するマクロレベルの分析,
山形県志木市犬山市における当該事例の政策過程に関するミクロレベルの分析を経て,
NPMや教育行政に対する分権改革の影響を踏まえながら,分権改革によって教育の統治主体が変容したのかどうか,を理論的・実証的に示されている。

地方分権と教育行政: 少人数学級編制の政策過程

地方分権と教育行政: 少人数学級編制の政策過程