松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

江國香織の『デューク』という作品

国士舘大学の入試問題で『ジョジョの奇妙な冒険』第3部が出題されたというニュースを見た。
同じニュースで,かつてセンター試験の国語(小説)で,江國香織の『デューク』の全文が出題されて受験生の涙を誘った,という記載があった。
久々に思い出したので調べたところ,どうも出題は平成13年度のようである。
平成13年度といえば,14年前,自分は高校1年生なので,おそらく高校でセンター試験の翌週にその年の過去問を同じスケジュール感でやる,というイベントがあって,そこで解いたことがあったのだろう。
解いた入試問題なんて全く覚えていないが,この『デューク』だけは覚えているし,この作品をきっかけとして江國香織のほかの作品も読んだ。
しかし,ついぞこの『デューク』を超える作品は現れなかった(まあ,大して読んだわけでもないのでこのようなことを言うと怒られるが)。
端的にいえばこの話は,飼っていた犬が死んでしまった,という物語である。
センター試験に出題できるほど短いのだが,めちゃくちゃキレがある。
今調べたら,この作品にまつわる研究論文もかなりあるようである。

以下のブログに全文らしきものが掲載されているので,もし興味があればご覧あれ。
とはいえ,少し読んでみたが,初めて読んだときのような衝撃がなかった。
やはり年齢を経すぎてしまったのかもしれない。高校1年生だった自分は,その2倍の年と重ねてしまったからな…。
http://www.dclog.jp/en/3555881/429298508

おそらく,こちらの短編集に収録されている物語である。

つめたいよるに (新潮文庫)

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