松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

ぶじ,第1回他流試合(合同模擬授業交流会)vs.摂南大学を開催できました。

以前からやりたかった標記の会について,摂南大学の教職課程のみなさま,学生のみなさまのおかげでぶじ開催できました。
http://www.kobegakuin.ac.jp/facility/tec/news/headline_detail.cgi?kanriid=201601053

私がこの仕事を受け持つようになったのが2012年,初めの年はひたすら課程認定申請の仕事に明け暮れました。
しかし,1年たったときに,これはいかんなと思いました。
もちろん課程認定の仕事で評価されるかもしれないけど,これは未来の仕事であって,今いる学生のためには直接的にはほとんど関与できていないなと考えました。
一方で,勤務先の教職課程の課題として,
・教師になりたい人は一定数いる
・でも,現役で合格できない
というものを感じていました。
資源が限られる中でこの課題をクリアするためには,学生が学生同士で切磋琢磨しながら学びあい,高めあうことが必要だと考えました。
そうしたときに,当時の勤務先の教職課程を見ると,どうしても教職を履修する学生は頑張っているけれども,仲間意識が持ちにくい状態にあるのではないかと思いました。
なんとならば,どうしても彼らは,「その学年の,その教科の取得を目指す人たち」というかなり限定された範囲で頑張っていたからです。
開放制においては,そもそも教員免許状の取得を目指すということ自体が基本的にマイノリティーです。
そうした中で,さらに活動範囲が限定されるとなれば,互いに学びあい高めあうのはそもそも難しい状態にあります。

この状態をよくするために,次のステップを考えました。

ステップ1:教科の枠を超える

ステップ2:学年の枠を超える

ステップ3:大学の枠を超える

ステップ1は,1年目で達成できました。
当時の3年次生が,4年次生になるくらいにかけて,学内に公開する模擬授業をするようになりました。
ステップ2は,2年目で達成できました。
これもまた当時の3年次生(つまり,現在の4年次生)が,教職課程のサークルを立ち上げて,学年を超えて学びあう環境を作ってくれました。
ステップ3は,ステップ1の段階から試みていたものの,なかなか進みませんでした。
なぜなら,自分の大学だけではなく,相手のある話になってしまうので。
自分のコネを使ってさまざまな方にお声がけしましたが,なかなかうまくいきませんでした。
しかしながら,自分はこのステップ3は絶対に必須だと思っていました。
ステップ1~3を貫いているものは実は同じで,それは「多様性」です。
自分以外の多様なだれかと交流をすることを通じて,人間としての成長があると確信していました。
それを今回,ついに開催できました。摂南大学の方には感謝しかありません。

このことによって,自分の考えたプログラムは,3年かけていったん完成したと言えます。
この手のことをやっていくコツは,とにかく小さく始めて,実行することだと考えています。
いきなり大きいことをしようとせず,ちょっとうまくいかないことがあっても,そういうのはおおらかに見て,とりあえずやってみること。
そしてそのことを少しだけ後押しすると,勝手に雪だるま式に大きくなると思います。
ステップ1もステップ2も,最初は小さな小さな実践に過ぎませんでした。
最初は随分,ステップ1,2の学生の活動についても関与しました(といっても,場を共有して見ているだけですが)。
でも,今は全く関与していません。
今回の試みも,今後の展開が楽しみです。

これを見ている教職課程の担当の方で,「ぜひうちとも!」という方がおいででしたら,ぜひともご連絡ください。
お待ちしております。