松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

働きながら大学院に行くということが視野に入ったのはいつか?

結論からいえば,2006年の1月頃です。
もう,ちょうど10年前の話になってしまいました。
京都にPHP研究所という会社があって,就職活動をしていたときに,ここの会社説明会に参加させていただいたんですよね。
www.php.co.jp
このときに,人事の方が「この会社には,仕事が終わってから,大学院に通っている方もいる」というお話をされました。
それは,神戸大学の社会人MBAのことを指しています。
以来,私にとって「働きながら大学院に行く」というのは,有力な選択肢であり続けました。
神戸大学の社会人MBAは2回受けて2回落ちたので諦めましたが,この会社説明会における衝撃は,大きいものがありました。

つまり,それまでの自分は,学ぶということと働くということが,分断されていたんですよね。
働くということは,学ぶことをやめるということでした。
少なくとも,大学のような場所に身を置いて学ぶということは,もうできないということが,働くことのイメージでした。
大学院に進学するということは,一切考えませんでした。
当時,文系の大学院に進学するという選択肢ほど,恐ろしいものはありませんでした。
今は違うかもしれませんが…。
文系の大学院に進学=進路が鬼のように限定されてしまう,ということであったし,学部新卒の資格が就職活動の上では最も強いものでした。
しかしながら,働き始めると,学ぶことは終わるのかというと,必ずしもそうではない。働きながら大学院に通うこともできる。
「働きながら」通えるということを,偶然知ることができたわけです。
この価値観の転換は,大きいものがありました。

当時,そのお話をしてくださった人事の方の名前など,まったく覚えていません。
さらに,PHP研究所の選考は,選考日を間違えて欠席してしまう,という不義理をかましてしまいました。
ただ,こういった価値観の転換を与えてくださって,本当に感謝してます。
ほんの少しのきっかけが,自分の将来に大きな影響を与えるということを,最も実感していることです。
あとは,人間というのはなかなか変わらないかもなあ,ということも感じました。
少なくとも,自分は,自分の思ってきたこと以外のことを実行に移すのは難しそうです。
逆に言えば,早め早めに考えてさえいれば,少しずつであっても実行できそうだ,ということも言えます。