松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

広島大学高等教育研究開発センター(RIHE)の先生方の言葉で印象に残っているものベスト3

この半年、広島大学高等教育研究開発センター(RIHE)でお世話になってきたわけですが、ここで先生方の言葉で印象に残っているものベスト3を挙げたいと思います。
ご迷惑おかけすると恐縮なので、誰がということは伏せます。

第3位 統計学は簡単な学問じゃない。すぐにわからなくて当たり前。

一日かけた集中講義の間、色々わからなくて受講生みんなが質問していて、「わからない」「わからない」という言葉が飛び交っていたときの先生の一言です。
この言葉を聞いてはっとさせられました。
つまり、自分は心のどこかで、インスタント的に、簡単に理解しようとしていたのかもしれないと。
しかしながら、何事もそう簡単に理解できるということはありえないわけで。
地道に時間をかけながらやっていくしかないのだと、そういう当たり前のことに気づきました。
ここではたまたま統計学でしたが、たとえ何だろうと、楽をして簡単に理解するなんてことはありえないのだ、ということに改めて気付かされました。

第2位 リーダーシップとオーサーシップは違う。

端的な言葉で、「学長リーダーシップ」論の功罪?を説明されたように感じたのがこの言葉です。
ズバリ、というキレがあって、心に残りました。

第1位 我々は、高等教育の一番の素人である。

ここでいう「我々」というのは、高等教育研究者である先生ご自身であり、参加していた院生たる私たち、のことを指していました。
おっしゃっていたことは、ぼくなりに解釈すると、高等教育研究は何らかのディシプリンをもっているわけではない、法学部や経済学部や理学部や工学部のように、専門教育に直接的に関与しているわけではない、そのことを忘れてはならないという謙虚さでありました。
これまで心のどこかで「職員として高等教育の専門家になるべき」と思ってきた自分がいましたが、それはある種傲慢な姿勢であったことに気づかされました。


以上です。こういった刺激のある環境で過ごせることをありがたく思います。
もしかして言葉と趣旨を取り違えていたら、その責任は私にあります。ご容赦を。