訳本ですが、難しすぎて号泣しながら読みました……。
センスメーキングというのは、要するに人の行動や組織の意思決定に回顧的な意味づけを行うことのようです。
また、センスメーキングは結果よりも過程における活動に焦点をあてていることから、「解釈」とは区別されるというのが基本的な考え方らしいです。
わからないなりにも、読みながらなんとなく感じていたのは「これは意思決定する人のための理論なのかなあ」ということでした。
つまり、意思決定権者が物事をどううまく説明し推進するか、ということのヒントはあるものの、受け止める側とのコミュニケーションの視点が(ないわけではないけど)少ないなあと。
主指導の先生に教えていてだいたのですが、高等教育研究にセンスメーキングが援用される際には、センスメーキング単独ではなく、「センスギビング」という与える先との交流もやはり検討されるようです。
とはいえ、この1冊を読んだだけでは到底理解不能でした。
もし自身の研究に使うなら、日本の高等教育研究では全然見かけたことのない枠組みである、という面白さしか今のところ考えられませんでした……。
なんせ概念を理解するだけですごく時間がかかりそうです。
- 作者: カール・E.ワイク,Karl E. Weick,遠田雄志,西本直人
- 出版社/メーカー: 文眞堂
- 発売日: 2002/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 12回
- この商品を含むブログ (10件) を見る