松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

第9回全国大学アドミニストレーター交流大会「学生のモチベーションを引き出す職員になるためには~職員が創る学生の夢中~」に参加

昨日標記の会に参加してきました。
友人が参加するなどしていたことで関心はあったのですが、これまでたまたま自身の参加機会はありませんでした。
今回、大阪いばらきキャンパスも見学させていただけるということで申し込んだのですが、めちゃくちゃ綺麗なキャンパスで感嘆しました……。
個人的に図書館がすごくデザイン・インターフェイスとも印象的でした。さらに、地域住民、特に家族連れでにぎわっていたのがいいなと思いました。

当日はグループワークもあったのですが、寺浦氏の講演部分だけ掲載します。
許可は得てませんので、問題があったり間違いがあったりしたらご連絡ください。

日 時:2015年9月27日(日)13:00~17:00
会 場:立命館大学大阪いばらきキャンパス C304 ラーニングシアター
講 師:寺裏誠司氏(株式会社学び代表取締役社長)
テーマ:学生のモチベーションを引き出す職員になるためには~職員が創る学生の夢中~

内 容:

・「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」
・大学のコンサルを200、高校進路支援2,500、高等教育機関の改革研究、企業人材育成研修、モチベーション・マネジメントetc…

大学の現状

・今の日本の子どもたちは他国に比べて自尊感情が低い。にもかかわらず大学進学10%の時代から50年変わらない価値観の教育が一般的な大学ではなされている。一方通行のつまらない授業や、社会から隔世した研究中心の科学者が社会人を育成している
・こうした状況によって、中退したり無気力になったり、…主体的に生きられず他者のせいにした愚痴だらけの人生になる
・退学したあとフリーターになる人を止めたい。また、大学の財政にとってもその方がいいはずである
・各大学で起こっていることは次のとおり。半数はAO,推薦→ほぼ全入→無気力入学→学生不満足→中退6万人→就職率6割→3年後3割離職

未来の話

・日本人の平均寿命は80歳を超えているが、技術革新によって、事故や病気など、「普通の状態では死ねなくなる」のではないかと考えている。このため、みなさんの世代は100歳くらいまで生きると思ってよい
・世界人口は急激に増え続けており、まだ増える。一方日本の人口は、現在の出生率1.3が続けば、2100年には半分になり、900年後には絶滅する。今の18歳を育てているだけでは大学は生き残れない
・2040年には人工知能が人間の知能を超えることが予想される。オックスフォード大学はあと10年で47%の「職業・仕事」がなくなることを認定した

モチベーション

・社会で活躍できる人には「モチベーション」「対人コミュニケーション」「基礎的な力」が必要
・モチベーションはどこから生まれるのか?その人が主体的に生きているかどうか。ポジティブに物事を考えられるかどうか

主体性を育む支援の在り方

・主体性とは?「人のせいにせず」「自分で選択し」「行動する」
・主体性を育む構造。承認の床→自己理解→動機づけ→自己効力感→自己成長・主体的行動→ゴール
・「承認の場」「信頼の場」を意図的につくる→先生や職員や先輩に依存することなく、自分が選択し、行動しないと何も変わらないことを理解させていく(我が事化)→やったらできそうな目標を設定させる→できたことを見逃さず褒める→振り返りを行う
・学生の主体性を絶対的に信頼することが重要である。主体性の芽が必ずあると信頼し、主体性が発揮されるまでどれだけでも待つという心構えが必要になる

動き出せない学生をどう動かすか

・目を見て挨拶をする
・名前を呼ぶ
・グループ(仲間)で始め、行動を支援する
・小さな成功体験を褒める
→新たなチャレンジ「もっとやりたい」に繋がる

まとめ

・「全ての学生は成長する。全ての学生の成長の可能性を信頼する」という立場に身を置くということ


余談ですが、元リクルートの方はなぜそんなにも江副氏の「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」が好きなのだろうか、という素朴な疑問を改めて抱きました。
リクルートの方は大体この言葉を引用されます。なぜなんでしょう。