松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

真夏に読みたい傑作ホラー小説5選

中学生のときはホラー小説が好きで、よく読んでいました。
具体的には、「角川ホラー文庫」という背表紙が黒いシリーズを中心によく読んでいました。
ホラー小説には、あたりもはずれもあります。
そんな私がおススメできる傑作ホラー小説を5つ選びました。
傑作はやはり有名になるので、ご存じのものも多いと思いますが。おすすめです。

第5位 瀬名秀明著『パラサイト・イヴ』(新潮文庫

パラサイト・イヴ (新潮文庫)

パラサイト・イヴ (新潮文庫)

著者の瀬名秀明さんは、薬学の博士の学位をとられています。
この作品は、そうした背景を踏まえて、高度な専門知識がちりばめられた結果、リアリティがすごいことになっています。
具体的には、「ミトコンドリア遺伝子」がテーマで、事故死した妻を細胞から蘇らせるが、このミトコンドリア遺伝子が増殖・反乱し、人々に攻撃を始めるというストーリーです。

第4位 中井拓志著『レフトハンド』(角川ホラー文庫

レフトハンド (角川ホラー文庫)

レフトハンド (角川ホラー文庫)

この作品はいわゆる「ウイルスもの」。
空気感染する架空のウイルス「レフトハンドウイルス」がテーマです。
「レフトハンドウイルス」に感染すると、左腕が暴れ出してちぎれ、本人は死亡し、左腕が独立した生命体として生き始める、というとんでもない物語です。

第3位 新津きよみ著『女友達』(角川ホラー文庫

女友達 (角川ホラー文庫)

女友達 (角川ホラー文庫)

美女の女性を主人公として、醜い女とのゆがんだ友情を描いた物語です。
醜い女は美女にあこがれて、いろいろと美女から教えてもらいます。
美女も最初はそれに優越感を感じていたのですが、醜い女がじょじょに「自分の真似」をしはじめます。
たとえば、持っているものや服装など。
そして、少しずつ自分のようにきれいになりはじめます。そのことに恐怖を覚えるという、人間の心理の機微を上手に利用した作品です。

第2位 貴志祐介著『黒い家』(角川ホラー文庫

黒い家 (角川ホラー文庫)

黒い家 (角川ホラー文庫)

保険金殺人を題材に、「サイコパス」の存在を描いた作品です。
良心をもたない存在としての「サイコパス」がいかに恐ろしいか、非常にうまく描いています。

第1位 鈴木光司著 リングシリーズ

何も言いません。
多くの人は、読んでも『リング』だけ、せいぜい『らせん』までじゃないでしょうか。
『リング』『らせん』『ループ』の順番で全て読むことをおすすめします。
これはどっちかっていうともう哲学に近い領域だと思います。

リング (角川ホラー文庫)

リング (角川ホラー文庫)

らせん (角川ホラー文庫)

らせん (角川ホラー文庫)

ループ (角川ホラー文庫)

ループ (角川ホラー文庫)