お仕事でご一緒したので、読んでみました。
新たな価値を産もうと思うと、既存の組織や価値観に完全にフィットしてしまうとだめ。でもハミだしすぎてもダメ。そういうことを5人のインタビューから実証的に示していらっしゃるように思いました。
私もそういうイメージをもって働いてはいるのですが、実際には塩梅が難しいです…
自分のイメージでいうと、高校の数学で習った集合のような形で、2つの円が重なったような図を思い描いています。
1つの円が組織で、もう1つの円が自分、この円が大体半分くらい重なっている、という状態を目指していますが、本当にちゃんとそうなってるのかよくわかりません。
この、「うまい具合にハミ出す方法」が、半歩出る働き方における「半歩の素」なんだろうなと思いました。
インタビューを続けていくうちに、5人には「組織に所属することのメリットを最大限に利用しながら、組織に飲み込まれることなく、自分の望むように働くことができる」という共通点が見えてきました。こうした働き方こそが「半歩出る働き方」です。
インタビューからもわかるように、彼らは、こちらが絶望的な気分になるほどデキる人たちです。しかし、彼らのような「勝ち組」になりたければ、ここから始めるしかありません。
そのヒントとなるのが、本章で紹介する「半歩の素」です。半歩の素とは、「半歩出る働き方」を可能にし、ときにはさらに強力にしている要素のことです。5人の働き方から見えてきた半歩の素は、①基礎を作る、②回り道をプラスに変える、③周りを変えていく、④好きなことを仕事にする、⑤外の世界に目を向ける、の5つでした。
勝ち組になりたいとは思いませんが、圧倒的な価値は生みたいなあと考える自分としては、この5つをどう満たせているだろうかと反省しました。
たぶん今の自分に一番欠けているのは、②回り道をプラスに変える、だろうなあと。
できれば回り道はしたくないと思ってしまうので。
自分に不利な条件が現れた時に、めんどくさいなとか嫌だなとか思わずに、ラッキーと思えるよう精進します。
- 作者: 阿部真大
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