松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

阿部真大著『「破格」の人―半歩出る働き方』(角川SSC新書)を読了

お仕事でご一緒したので、読んでみました。
新たな価値を産もうと思うと、既存の組織や価値観に完全にフィットしてしまうとだめ。でもハミだしすぎてもダメ。そういうことを5人のインタビューから実証的に示していらっしゃるように思いました。
私もそういうイメージをもって働いてはいるのですが、実際には塩梅が難しいです…
自分のイメージでいうと、高校の数学で習った集合のような形で、2つの円が重なったような図を思い描いています。
1つの円が組織で、もう1つの円が自分、この円が大体半分くらい重なっている、という状態を目指していますが、本当にちゃんとそうなってるのかよくわかりません。
この、「うまい具合にハミ出す方法」が、半歩出る働き方における「半歩の素」なんだろうなと思いました。

 インタビューを続けていくうちに、5人には「組織に所属することのメリットを最大限に利用しながら、組織に飲み込まれることなく、自分の望むように働くことができる」という共通点が見えてきました。こうした働き方こそが「半歩出る働き方」です。
 インタビューからもわかるように、彼らは、こちらが絶望的な気分になるほどデキる人たちです。しかし、彼らのような「勝ち組」になりたければ、ここから始めるしかありません。
 そのヒントとなるのが、本章で紹介する「半歩の素」です。半歩の素とは、「半歩出る働き方」を可能にし、ときにはさらに強力にしている要素のことです。5人の働き方から見えてきた半歩の素は、①基礎を作る、②回り道をプラスに変える、③周りを変えていく、④好きなことを仕事にする、⑤外の世界に目を向ける、の5つでした。

勝ち組になりたいとは思いませんが、圧倒的な価値は生みたいなあと考える自分としては、この5つをどう満たせているだろうかと反省しました。
たぶん今の自分に一番欠けているのは、②回り道をプラスに変える、だろうなあと。
できれば回り道はしたくないと思ってしまうので。
自分に不利な条件が現れた時に、めんどくさいなとか嫌だなとか思わずに、ラッキーと思えるよう精進します。