松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

論文が出ました:「大学の研究生産とガバナンス」『名古屋高等教育研究』第19号,pp.153-169.

村澤先生,中尾さんとの共著です。 要旨は次のとおりです。 本稿は、大学の生産性の影響要因について、昨今関心が高まっているガバナンスを中心に検討した。その際本稿での方法論上の特徴は、「ゼロのインフレ」への対応である。本稿で扱う大学の生産性指標…

卒業された担当学部の学生のみなさまへのメッセージ

昨日は学位記授与式*1でした。 担当学部の卒業生のみなさまへは,以下のメッセージをあらかじめ送っていました。 Congratulations on your graduation! GC学部を卒業予定のみなさま 教務の松宮です。このたびはご卒業おめでとうございます。 みなさまは一期…

小入羽秀敬(2019)『私立学校政策の展開と地方財政:私学助成をめぐる政府間関係』(吉田書店)を読了

本書は,国による私学助成政策の変化が,地方教育財政にいかなる影響を及ぼしたかについて,政府間関係論を援用しながら分析したものである。 一番の特徴は,高校以下に対して配分される私学助成に焦点をあてたことであろう。 おそらく大学関係者にはあまり…

私の「私の個人主義」体験

以前,以下のような記事を書いたことがあります。 shinnji28.hatenablog.com ここで述べたことは要するに,社会的に恵まれた立場で過ごしてきた自分は,そのメリットを自らだけが享受するのではなく,世の中に返していく必要があるという義務感を覚えている…

野村茂樹・池原毅和編(2016)『Q&A 障害者差別解消法』(生活書院)を読了

標記の本を読了した。 本書は,障害者をめぐる日常生活における制限が,心身の機能ではなく,社会的障がいから生じるという,医学モデルから社会モデルへの転換を前提とした上で,法曹が種々のケースをQ&A方式で解釈を述べたものである。 差別解消法による合…

赤川学(2018)『少子化問題の社会学』(弘文堂)を読了

本書は,少子化問題の,「言ってはいけない」タブーについて,データにもとづき社会学的に分析し,問題を提起するものである。 本書の要諦は,やはり「少子化問題の「言ってはいけない」を論じた第1章であり,一言でいえば,「日本の少子化要因の約9割は、結…

2019年2月に読了した小説,エッセイ,漫画

パレートの誤算 (祥伝社文庫)作者: 柚月裕子出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2017/04/12メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る新装版 星降り山荘の殺人 (講談社文庫)作者: 倉知淳出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/07/14メディア: 文庫この商…