松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

トッド・ローズ著・小坂恵理訳『平均思考は捨てなさい―出る杭を伸ばす個の科学』(早川書房)に関するもう少し詳細なレビュー

昨日取り上げた本書について,大学院の課題で使っていただいたので,そのために自身が作成したレジュメの内容を以下に転記する。 1.本日の課題 以下の文献を購読し,自身の研究への示唆を得る。 トッド・ローズ著・小坂恵理訳『平均思考は捨てなさい―出る…

トッド・ローズ著・小坂恵理訳『平均思考は捨てなさい―出る杭を伸ばす個の科学』(早川書房)を読了

標記の本を読了した。 読み終わって思うことは,タイトルの「思考」は「志向」と読み替えることもできるなあ・・ということである。 つまり,本書で取り上げられているのは,平均「思考」への批判であると同時に,「志向」への疑義でもあると思うのである。 …

とんでもない宿(2)

癒されました。 社会科学研究所のRのセミナーもすごくよかったです。泊まったのはこちら↓ 一泊1万円弱です。 鳳明館 HOMEIKAN

【お詫び】ブログトップのメールアドレスが間違っていました

ブログトップのメールアドレスが間違っていたので、修正させていただきました。誤 : sanjyuumatu@gmail.com 正 : sanjyuumatsu@gmail.com相談に乗ると言いつつ、8ヶ月も内容が間違っていて迷惑かけました。 ご指摘くださった方に感謝します。

藤本夕衣・古川雄嗣・渡邉浩一編『反「大学改革」論―若手からの問題提起』(ナカニシヤ出版)を読了

結構前のことにはなるが,標記の本を読了した。 本書は,専門を高等教育論に限らない論客が集合し,90年代以降のさまざまな「大学改革」を批判的に検討するものである。 テーマとしては,PDCAサイクル,産学連携,補助金,社会との接続,大学の大衆化,大学…

とんでもない宿に泊まっています(1)

明日、明後日と東大の社会科学研究所のセミナーに参加するため、本郷に泊まっています。 ぼくは今まで、定宿があるとなんとなくかっこいい、そして自分の行動になんか意味づけをしておきたいというイキった思いから、泊まるところには執着してきました。 こ…

佐藤郁哉・山田真茂留著『制度と文化―組織を動かす見えない力』(日本経済新聞出版社)

標記の本を読了した。 結論からいえば,新制度論のことを勉強するとき,ディマジオとパウエルやマイヤーとロワンを読む前に,こちらの書籍を読むべきであった(笑) というくらいわかりやすく,新制度論のエッセンスが詰まっている。 特に理論をイメージした…

呂煒編著(成瀬龍夫監訳)『大学財政――世界の経験と中国の選択』(東信堂)を読了

標記の本を読了した。 本書は中国の高等教育財政が中心なのかなと思って拝読したが、良い意味でそうではなかった。 中国の話題は2割くらいで、残りは財政支出と調達の国際比較であり、さらにあまり取り上げられることのないインドとブラジルの事例も収録され…