松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

【3/31 以降随時編集】新型コロナ禍において活性化するアカデミアの連帯と積極性

日本の大学は若者が多いこともあり,特に都会の大学については,4月にこれまでどおり再開することは基本的に不可能な状況になりつつあります。
他方で,大学の立場になれば,学生の学習する権利ないしは学びたい気持ちをきちんと保障しなければなりません。
特にオリンピックの延期が発表されてから,これまでどおり再開することはやはり不可能だという認識が,自身もかなり強まりました。
このとき,非対面の学習をどう進めるか,ということが重大なテーマになりますが,たった数日で「こうすればいいんじゃないか」という各種チップスが,かなりのところで公開され始めました。

「大学のオンライン授業を展開するための簡易ガイド」*1
専修大学情報科学研究所 » Blog Archive » 「大学のオンライン授業を展開するための簡易ガイド」を公開しました

「オンライン授業をがんばりすぎないように」
オンライン授業をがんばりすぎないように|まつーらとしお|note

「動画授業による学生達のパケ死を防ぐ」*2
動画授業による学生達のパケ死を防ぐ|まつーらとしお|note

「オンライン講義の通信料」*3
オンライン講義の通信量 - UTDH / 東京大学人文情報学

「Teaching Online@京大」
Teaching Online | CONNECT

「【教員向け】新型コロナウィルスに伴う春学期からの授業実施に関して」
http://www.kansai-u.ac.jp/ctl/news/post_42.html

「オンラインビデオ教材作成法」
Adobe Creative Cloud

新型コロナウイルス感染症対策に伴うICTを活用したオンライン教育等の取り組みについて」
新型コロナウイルス感染症対策に伴うICTを活用したオンライン教育等の取り組みについて - 国立情報学研究所 / National Institute of Informatics

「オンライン授業の実施について(2020-3-18)」
[教員向け]オンライン授業の実施について(2020-3-18) | 山梨大学大学教育センター

「ギガに優しい遠隔授業」
Remote Lecture (test)

「(023) 大学はオンライン授業への切り替えができるかどうかを試される」*4
(023) 大学はオンライン授業への切り替えができるかどうかを試される|向後千春|note

「オンライン学会向けZoomマニュアルの公開」*5
オンライン学会向けZoomマニュアルの公開 - In medio stat virtus

「Zoomを用いた遠隔オンライン授業の実施運営に関する資料」*6
Zoomを用いた遠隔オンライン授業の実施運営に関する資料 ver.1.1.pdf - Google ドライブ

「オンライン授業の形式と「北欧史概説a」の例」*7
オンライン授業の形式と「北欧史概説a」の例: 古谷大輔(歴史学・北欧史)のブログ


発信の主体は,組織であることもあるし,個人であることもあります。
また私はよくTwitterを嗜むのですが,Twitter上では相当の教職員が議論を進めています。
こういった連帯をスピード感をもってできることが,アカデミアのすばらしさだと私は思っています。
何らかの発信が行われ,共有され,全体としてブラッシュアップされていき,世の中の役に立つということ。
これらはアカデミアがもともと得意とする行動であり,危機的な状況においてその良さが炙り出されているように感じます。
(逆にいえば,「元々やってこなかった人」はできない,とか,悪さも炙り出されるのもまた事実だと思います)

そうした中,自分なりに少しでも貢献するために,事務職員としては,次のようなことを現時点で思っている,ということを以下に記しておきます。

授業について

・オンラインなのか,隔週なのかといったことは教育方法の話であり,その方法になじむ内容となじまない内容がある
・たとえば,単純な大規模講義であれば隔週でなんとかなるかもしれないが,語学は難しいかもしれないし,いずれにしても内容量の逓減も避けられない
・きちんと学生の教育のことを考えている先生ほど,そこは大事にするので,一律は避けて裁量の余地を残した方がいい
・ただし,新入生は別枠で考えておきたい
・以上の帰結として,大学の人口密度が全体として下がるとよい

事務局の体制について

・リモートワークを行える環境を早急に構築した方がよい(そうでないと急な変化に対応できず,緊急時に授業も含めた運営のすべてを止めざるをえなくなる可能性が高くなってしまう)
→それなりの企業では既に当然に行っていることであり,むしろ遅いくらいだが,「元々やってこなかった」ことを反省して,別途今から頑張るしかない
・資源の制約等でそれができそうになければ,少なくとも交代で出勤させるなど,人口密度を下げる工夫をしておきたい
・業務の重みづけをし,重みづけの低いものは,十分に取り組めなくともやむを得ないと諦める
→これも「元々やってこなかった」(以下略
・学生および教職員の健康管理に惜しみなく資源を投入しておきたい

3/31追記

日曜日(3/29)から月曜日(3/30)の昼にかけて,(当たり前ですが)大学の教育研究は命よりも大切なものではないな,という気がして参りました。
現状,最優先すべきは医療,行政,福祉,インフラ,物流であって,大学ではないなと。
したがって,上記のように「いかにして授業をやるか」を考えていたのは,自分の職業上のバイアスかもしれません。
このように,過去の考えにとらわれず,数時間で判断を変えていくことが必要だ,と改めて思いました。
その他,以下は参考です。

新型コロナウイルス(COVID-19)に関わる偏見や差別に立ち向かう」(日本心理学会)
新型コロナウイルス(COVID-19)に関わる偏見や差別に立ち向かう(Combating bias and stigma related to COVID-19) | 日本心理学会

「“パンデミック”との闘い~感染拡大は封じ込められるか~」(NHKスペシャル
民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」 - 無料で動画見放題

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