松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

中村高康・平沢和司・荒牧草平・中澤渉編(2018)『教育と社会階層:ESSM全国調査からみた学歴・学校・格差』(東京大学出版会)を読了

標記の本を読了した。
本書は,SSM調査(社会階層と社会移動全国調査)の教育版=ESSM「教育・社会階層・社会移動全国調査」(2013年実施)にもとづく分析結果をまとめたものである。
SSMでは教育の変数がごく限られているため,より教育に焦点化した形で社会階層および社会移動を切り取ろうとする試みがなされている。
内容もさることながら,調査設計の段階が勉強になった。
特に回収率について,分母を当初計画サンプルサイズとするもの,転居や死亡等何らかの理由でサンプルから除いたものとする有効抽出数をベースとするものにわけるという知識を,この書籍で得ることができた。

教育と社会階層: ESSM全国調査からみた学歴・学校・格差

教育と社会階層: ESSM全国調査からみた学歴・学校・格差