松宮慎治の憂鬱

タイトルは友人が考えたもので,某アニメのことはわかりません。

大学で業務改善を試みたときに言われがちなこと(と,それへの反論)

①そんなことはできないと聞いた!

今,こうこうこうすれば,こうできるのでは,ということを調べてお示ししています。
前はできなかったもしれませんが,今はできるようになったのかもしれません。
状況は変わるものだから,前の状況が今も続いているとは限りません。
ですので,いつでもゼロベースで再考することが必要ではないかと思います。

②今までのやり方を否定するのか!

否定というより,批判的に考えています。
改善は批判的に考えることからしか生まれません。
「本当にこの方法で良いのだろうか?」と率直に思うことが,「もっとこうすればうまくいくのでは」という前向きな提案に繋がります。
出発点はいつでも批判的思考であり,これは大学で学生に促さねばならぬ学習の一つでもあります。

③以前からこうしている!

これは事実の提示であって,反論ではありません。
以前からこうしている!だからこれからも続けよう!という発想ですと,極端に言えば,組織ぐるみのリコール隠しをしていた某クルマメーカーのようになってしまう可能性があります。
彼らは監査がくるたびに,書類を倉庫に隠すということを皆でやっていたのです。
普通に考えれば一人くらい,「こんなこと変じゃないか」と思いそうなものですが……
なぜバレたかといえば,隠すことが当たり前になって,横着をして隠す場所を倉庫から個人ロッカーにした者がいたからです。


大学は官僚制であるため,前例踏襲が得意です。
そしてそのことが,永続的な安定に繋がっています。
一方で,官僚制には逆機能もあることを認識しつつ,上手にバランスをとることが必要です。
たとえば,常に上記3つのようなことを言われ続けてしまうと,たとえば中途採用や新卒採用などで入ったばかりの人も,よほど空気を読まない人でなければ萎えてしまい,改善意欲を失います。
このことの責任は,その組織により長く所属している側にあると思います。
したがって,組織により長く所属する側の人間こそが,積極的な(やや無理筋と思われるものまで含んで)改善提案を行う,あるいはそうした提案を受けたときに,頑張って「うん」と言う,といった態度を持つとよいと感じています。