松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

2月2日(金)RIHE第8回公開研究会『「可視化」「数量化」される大学を再考する:東洋経済新報社『大学四季報』を活用した大学ガバナンス・財務経営分析の試み/薬学教育改革以後の薬学部における機関別アウトカムに関する考察』

もしよろしければ,どうぞ。

以下のとおり公開研究会を開催いたしますので、ご案内いたします。

■日時
平成30年2月2日(金)14:00~17:00

■場所
RIHE授業研究開発室
■テーマ
「可視化」「数量化」される大学を再考する:東洋経済新報社『大学四季報』を活用した大学ガバナンス・財務経営分析の試み/薬学教育改革以後の薬学部における機関別アウトカムに関する考察

■内容
1.開会挨拶・趣旨説明:渡邉聡(広島大学副学長・大学経営企画室長・高等教育研究開発センター教授)
2.東洋経済新報社様による『大学四季報』他大学関連データのご説明
 宇都宮徹東洋経済新報社 編集局・就職四季報プラスワン編集長)
 田中久貴(東洋経済新報社 データ事業局・データベース営業部)
3.東洋経済新報社データの活用事例
 村澤昌崇(広島大学高等教育研究開発センター)
 松宮慎治(広島大学大学院教育学研究科)
 中尾 走(広島大学高等教育研究開発センター)
4.薬学教育改革以後の薬学部における機関別アウトカムに関する考察
速水幹也(椙山女学園大学

■概要

 近年,高等教育を取り巻く環境変化に伴い、大学の企業的な経営や成果主義が浸透し、大学のアクティビティを「可視化」する動きが盛んになっていることは皆様もご存じの通りです。特に、世界的に大きなインパクトを与えている「大学ランキング」のような数値化と序列化による可視化は、その典型例と言えるでしょう。このような現状は、大学の規模や範囲、歴史や威信に関する情報だけでなく、資金や業績等多角的に「可視化」「数値化」される大学の意味を、改めて考える必要性が増していることをも意味しているとも言えそうです。
 そこで本研究会では,近年では『週刊東洋経済』の臨時増刊号「本当に強い大学」の発行でも知られる、東洋経済新報社のご担当者をお招きし、同号で用いられている「大学四季報データ」についてその概要をご説明いただきます。その上で,当センターのスタッフと院生により、過去も含めた同データの分析事例をご紹介します。
 このように、民間の手による高等教育の可視化が進む中、高等教育に関する研究領域では、これまでに一定の計量分析の蓄積と成果があります。今回の研究会では、気鋭の若手研究者である椙山女学園大学の速水幹也先生にもお越し頂き、最近の研究をご披露いただきます。
 今回のご発表では、①薬学教育改革以後の薬学部の状況を,学部数,入学定員,薬剤師国家試験合格率,標準年限内卒業率,中退率等の指標を中心に(再)整理すること,②薬学部における機関別のアウトカムの規定要因に関する分析をご披露いただきます。①については薬学教育改革後10年を迎えたことを踏まえた基礎的な整理を中心とし,②については先行研究を土台としつつ,より精緻なモデルの適用を試みていただきます。
 以上のように、今回の研究会では、それぞれの関心・研究課題に関する議論を深めつつ、共通課題として、改めて「可視化される大学」についての議論を行うとともに、用いられるデータのあり方や今後の整備・活用の仕方も触れていきたいと考えております。

申し込みフォームはこちらから。
rihe.hiroshima-u.ac.jp