松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

【(再)課程認定に関するQ&A その4】事前相談って何?

今日のご質問は,「事前相談って何?」というものです。

Q

突然のご連絡失礼いたします。私立大学で教職課程を担当している、××と申します。貴ブログを拝見し、職場を離れて、個人的に松宮様にご教示いただきたいことがあり、初めてメールをお送りさせていただく次第です。

勤務先は非常に小さな大学で、私は他業務と兼務で、教職課程を1人で担っております。今回のように、再課程認定という大仕事は初めてで、文部科学省に問い合わせるのも憚られるような疑問を解消したく、インターネットで検索していたところ、松宮様のブログに行き着きました。

教えていただきたいのは、「事前相談とは何か?」ということです。平成29年7月7日付の『教職課程認定申請の手引き(平成31年度開設用)【再課程認定】』暫定版p.10においては、「申請書等の作成内容や方法に関して、各法令等の趣旨や過去の課程認定委員会での指摘等を元に、事務的な確認を行う」とあります。しかし、専門的審議が必要なもの、書類全体の添削を求めるようなものは対応できないとの説明が続いています。そうしますと、申請書は手引き等に基づき確認を重ねて完成させるほかなく、担当者としては気がかりである教員業績等については対応不可とのことで、「一体、何を相談するのだろう?」との疑問が拭えません。事前相談は任意ですから、相談がないならないに越したことはないのだろうと思います。しかし、「そのようなステップを怠ったばっかりに、申請書提出時に不備等が生じてしまったら…」という不安もあります。基本的な理解が欠如しており、お恥ずかしい話なのですが、ご教示くださいますようお願いいたします。

こちらに対する私の回答は,以下のとおりです。

A

お問い合わせありがとうございます。

通常の課程認定の事前相談では,確認すべきことは次の3つです。
 (1)免許教科と学位名称の関係が深い(「相当関係」)
(2)「教科に関する科目」に卒業要件科目が相応に含まれる
 (3)「共通開設科目」の取扱いに違反していない
また,通常の課程認定では必ず事前相談には行った方がいいです。

しかし,再課程認定では全大学の相談には物理的に乗れませんので,相談に行かないということもありうると思います。
内容的にも,私自身何を質問すべきかはかりかねています。
あえていえば,提出予定書類のうち,特に個人調書に遺漏がないかを確認することになると思います。
具体的には,様式2号にもとづき(担当教員名はダミーであるとしても),
個人調書の提出予定教員を示し,漏れがないか確認するといったことです。

謙遜されていますが,かなり重要な質問だと思います。
言えることは,全大学の相談に乗るのは物理的に無理というものです。
したがって,このように疑問を共有化することが大事だと考えます。