松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

ブルーノ・アマーブル著,山田鋭夫他訳(2005)『五つの資本主義――グローバル時代における社会経済システムの多様性――』(藤原書店)を読了

標記の本を読了した。
自分にはまだ難しすぎたが,統計分析を用いて社会経済システム(制度)を分類していることは理解できた。
本書で示されているシステム(資本主義モデル)は,次の5つである。
・市場ベース型経済
社会民主主義型経済
・アジア型資本主義
・大陸欧州型資本主義
南欧型資本主義
これらの5つを横軸にとり,縦軸に5つの制度エリア(製品市場競争,賃労働関係,金融部門,社会保障,教育)をとったものが,本書のメインテーマである「五つの資本主義」であろう。
これらの「五つの資本主義」が,それぞれ何によって成立しているのか(制度補完性)も併せて解説されている。
本書で述べられているとおり,この5つは厳密に区別されるものではなく,あくまで理念型であることに留意が必要である。

五つの資本主義―グローバリズム時代における社会経済システムの多様性

五つの資本主義―グローバリズム時代における社会経済システムの多様性