昨日に引き続く第2弾だが,ご紹介するならこちらかな?という気がしている。
編者は同じ荒井克弘先生だし,多様な論点が紹介されているので。
特に刺激的だったのは,中村高康先生の論稿「高校生のローカリズムと大学進学―高大接続のもう一つの論点―」(pp.47-60.)である。
筆者は,共同研究者たちとともに調査対象の高校3年生に対して,進路決定にいたる経緯を聞きとることを目的とした最終インタビュー調査を実施した。この聞き取りをおこなう中で,明らかに高校生たちから頻繁に取り上げられ,なおかつ私たちが軽視していた進路決定要因があることに私たちは気づいた.それは「近いこと」であった.
これはまさしくそのとおりで,かつ現在まで継続して進路決定要因の主要な部分であると感じる(にもかかわらず,軽視されがち)。
高大接続の現在 (高等教育研究) (高等教育研究 第 14集)
- 作者: 日本高等教育学会
- 出版社/メーカー: 玉川大学出版部
- 発売日: 2011/06/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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