実際に購入したのは随分と前なのだが,積読になっていた標記の本をようやく読了した。
本書は,イギリスの学校教育制度において,労働者階級の子どもたち(「野郎ども」)がいかなる理由で学校文化へ反抗し,肉体労働へ順応していくかを描く。
ぼくもこのブログでは何度か出身である京都府八幡市のことを取り上げてきた。
shinnji28.hatenablog.com
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「学校への反抗」も「労働への順応」も,八幡市で同様にみられるものだ。
したがって本書は,ある意味ではぼくがずっと気にしてきたことを時代と国を越えてエスノグラフィーによって分析したものであるといえる。
- 作者: ポール・E.ウィリス,Paul E. Willis,熊沢誠,山田潤
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1996/09
- メディア: 文庫
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