松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

サルでもわかる読書感想文の書き方

大学生の頃塾でアルバイトをしていたのだが、論作文の指導をする中で気づいたことがある。
それは、子どもたちが作文の内容を評価されると誤解していることだ。
いいことを書いて、その内容に点数がつけられると勘違いしている。
そんなわけあるまい。そんなことをしたら思想に立ち入ることになる。
さらにいえば、同年代の子どもが書く内容など、50歩100歩に決まっている。
短い人生経験の中で、突出して立派なことを書くなど不可能だ。
では、何を評価されるのか。
それは、「型」(フレーム)だ。
論作文でいえば、

私の意見はAである。その理由は以下の3つである。
第一に、…
第二に、…
第三に、…
以上3点の理由から、Aだと考える。ただし、事情Bについては留保しておくことが必要である。

のように、型を初めから決めてしまえばよい。
どこような出題がなされたとしても、この型さえ崩さなければ、そして誤字脱字、文法の間違いがなければ高得点がとれる。
しかし、子どもたちは意外にそのことを知らない。
そこで以下では、夏休みの読書感想文に困っているよいこのために、サルでもわかる読書感想文の書き方(型)を提案してみたいと思う。
なお、想定文字数は1,500字である。

①あらすじを書く(300字)

②最も印象に残ったポイントを理由とともに書く(500字)

③印象に残ったポイントを読む前と読んだあとで、自分の中にどんな変化が起こったかを書く(500字)

④この本を、誰にどんな風に紹介してみたいか書く(200字)

たとえば以上のような型はどうだろうか?
どんな本を読んでもこの型にあてはめると思えば、「どうしよう、何を書こう」と悩むこともなくなるだろう。
なんどもいうが、内容などどうでもいい。
型がきっちりしていることと、誤字脱字と文法の誤りがなければ、それで100点となる。
なお、上記の型は、対象が物語であれ評論であれ援用できる。

あと、ぶっちゃけて言えば「実際に本を読まずとも、読書感想文を書く技術」というものも存在する。
しかしながら、そういった裏ワザはこのような公開された場に掲載するのに不適切なので、言及は避けておく。
もしどうしても知りたければ、連絡してもらえれば伝授しよう。
ただし、むやみに人に言うでないぞ。
よいこのみんなは、夏休みの宿題の追い込みを頑張ってほしい。