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松宮慎治の憂鬱

'04京都橘高校卒→'08大阪教育大学卒、私立大学に職員として奉職→'15広島大学大学院教育学研究科博士課程前期高等教育開発専攻。とあるきっかけ(http://shinnji28.hatenablog.com/entry/2015/01/10/050000)があって、実名でブログを始めることにしました。特に憂鬱なことはないのですが、大学職員仲間がタイトルを考えてくれたので、そのまま使います。Twitter : sanjyuumatsu,e-mail : sanjyuumatsu@gmail.com

大学における「ポケモンGO禁止」の愚かしさ

私論

若干機を逸してしまったのだが,大学における「ポケモンGO禁止」の愚かしさについて記しておきたい。
この間,いくつかの大学でポケモンGOが禁止された。
matome.naver.jp
ぼくが「ポケモンGO禁止」に反対する理由は次の3点である。

①「禁止」で物事は前進しない

まず,端的には「禁止」で物事は前進しないということが挙げられる。
不安な気持ちもわからないではないが,学生の成長を促すためには,せめて具体的な想定しうる問題ケースを示し,そうならないように楽しく利用しようというメッセージを発した方がよいだろう。
このように,よくわからない新しいものが出てきたときに,とりあえず禁止することをオプトイン,とりあえず使ってみて,問題をそのつど修正することをオプトアウトという。
toyokeizai.net
ポケモンGOのリリース直後に禁止するというのは明らかにオプトインである。

②学生を子ども扱いしている

学生は,教職員が期待するレベルにしか成長しない。
これを「ピグマリオン効果」という。
単に禁止するということは,学生を子ども扱いしていることに他ならない。
このため,禁止された大学では,仮に学生がその言うことを聞いたとしても,「ルールを破った者に対する罰則を設けてくれ」といった意見が出るようになり,さらなる管理を学生の側が事後に要求するようになるだろう。
小学生であればいいと思うが,相手は大学生である。

③アリバイ仕事

何か事故等の問題があったときに,「俺たちは「禁止」していただろ」と言うことができる。
その免罪符を,禁止することによって得ることができる。
「俺たちは「禁止」していただろ」と言ったところで,その責任から逃れられるわけでは本来ない。
しかしながら,対外的な説明責任を果たさなければいけない場面では,一定の効果を発揮することもまた事実である。
このような仕事を,向き合うべき対象が本質から外れているという意味で,ぼくは「アリバイ仕事」と呼んでいる。


以上3点の理由から,大学における「ポケモンGO禁止」は愚かである,というのが自分の意見である。