若干機を逸してしまったのだが,大学における「ポケモンGO禁止」の愚かしさについて記しておきたい。
この間,いくつかの大学でポケモンGOが禁止された。
matome.naver.jp
ぼくが「ポケモンGO禁止」に反対する理由は次の3点である。
①「禁止」で物事は前進しない
まず,端的には「禁止」で物事は前進しないということが挙げられる。
不安な気持ちもわからないではないが,学生の成長を促すためには,せめて具体的な想定しうる問題ケースを示し,そうならないように楽しく利用しようというメッセージを発した方がよいだろう。
このように,よくわからない新しいものが出てきたときに,とりあえず禁止することをオプトイン,とりあえず使ってみて,問題をそのつど修正することをオプトアウトという。
toyokeizai.net
ポケモンGOのリリース直後に禁止するというのは明らかにオプトインである。
②学生を子ども扱いしている
学生は,教職員が期待するレベルにしか成長しない。
これを「ピグマリオン効果」という。
単に禁止するということは,学生を子ども扱いしていることに他ならない。
このため,禁止された大学では,仮に学生がその言うことを聞いたとしても,「ルールを破った者に対する罰則を設けてくれ」といった意見が出るようになり,さらなる管理を学生の側が事後に要求するようになるだろう。
小学生であればいいと思うが,相手は大学生である。